河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

2686- ジュノム、ドゥ・ラ・サール、エロイカ、スダーン、OEK、2019.3.28

2019-03-28 23:07:39 | コンサート

2019年3月28日(木) 7pm サントリー

モーツァルト 皇帝ティートの慈悲 序曲K.621  5

モーツァルト ピアノ協奏曲第9番変ホ長調K.271ジュノム  11-12-11
  ピアノ、リーズ・ドゥ・ラ・サール
(encore)
ドビュッシー 前奏曲第1集より 亜麻色の髪の乙女   2

int

ベートーヴェン 交響曲第3番変ホ長調op.55  18-14-5-11


ユベール・スダーン 指揮 オーケストラ・アンサンブル金沢


スダーンを聴くのは2017年のガル祭り以来。あれとは一味も二味も違う、下ごしらえ十分、峻烈でエネルギッシュでパワフルなエロイカ堪能。目の覚めるような演奏だった。もう、はねつけるようなサウンドは初めから残響に依存しない激烈できりりと引き締まった鮮やかな演奏であった。
今日のスダーンOEKを聴いて思い出しました。オルフェウス室内管の、あの、全員キュッキュッと靴が鳴るようなシャープな物腰のサウンド。カミソリパワーで行けるとこまで行っちまう感じ。

この日のOEKはあのガル祭りの慌ただしさとは随分と異なりベストコンディションだったのだろう。このホールをデッドにさせるような力がみなぎっていて、クリアで明瞭、明確な輪郭。快速テンポを1拍子系ではなく概ね3拍子振り、沸き立つようなエロイカ。なんだかガラリと若返った感じ。ホールをねじふせるエロイカの若返り。
スダーンのシャープな棒。思っていなかったからか余計うなってしまったところもあったかと、あまり、過去の事やまわりに引きずり回されずに聴いたほうがいいねと再認識。そういったことを色々と反省させてくれるところもあって、もの凄く印象的なエロイカとなりました。


ジュノムのオケ伴がかなりシンフォニックな中、ラサールはモツソナの世界に傾斜していく中間楽章。あれはモツソナモードですな。彼女のピアノはお初で聴きます。
初楽章のクルリとしゃくりあげるような独特な弾きっぷり、終楽章の活力のあるソロ。
ひとつ先を行く様な前進するジュノム、前のめりとはちと違う。余裕の歌い口と見ました。素敵なジュノム節、堪能しました。


今日の演奏会、やっぱり、一曲目のティートの決まり具合が半端なかった。活き活きしている。指揮者、オーケストラともにやる気十分。
冠コンサートだったのかそのての連中がうじゃうじゃいて、客待ち、お上待ち、リーマン世界満開でちょっと心配したが、この一曲目で静まらせて、払拭。
充実のコンサートを満喫しました。ありがとうございました。
おわり


 







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