河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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2596- ラフマニノフPC5、日本初演、反田、シベリウス1番、藤岡、日フィル、2018.8.9

2018-08-09 23:41:24 | コンサート

2018年8月9日(木) 7:00pm ミューザ川崎

ラフマニノフ(ヴァレンベルク編) ピアノ協奏曲第5番ホ短調 (日本初演) 20-8+6-10
  ピアノ、反田恭平

Int

シベリウス 交響曲第1番ホ短調Op.39  12-9-5-13

(encore)
エルガー 夕べの歌  4

藤岡幸夫 指揮 日本フィルハーモニー交響楽団



4番で終わりのはずのラフマニノフのピアノコンチェルト。ところがどっこい、今日は日本初演の5番!
ということで2番シンフォニーの編曲版を5番コンチェルトとして日本初演。ピアノは飛ぶ鳥を落とす勢いの絶好調ヤングガイ、反田。申し分ない取り組みですね。
曲はシンフォニーの2,3楽章をつないで計3楽章のコンチェルト形式としている。出てくる音もシンフォニーモードでそれの上にピアノが複雑に乗っかってくる。
ピアノの猛速パッセージは速すぎて反田さんの地を這うような指の動きが見えない。また、左手で拍子を取りながら入りをうまく決めている。大変そうだ。
指揮の藤岡さんは譜面ほぼにらめっこ状態。双方のアイコンタクトが良好で、かつ、反田さんは藤岡さんのタクトの呼吸を感じながらの息の合った好演。
オーケストラのラフマニノフサウンドは一滴も緩んでいないので、全体的にかなりデカい音でピアノが埋もれてしまうところがたびたび。このシンフォニーを薄く編曲するのは難しそう。副主題など元々静かなところでのピアノはよく聴こえてくるけれども、そういったところは必要以上に技巧を凝らすようなところでもなくて、徹底的に完膚なきまでに考え抜かれた編曲だったのかと、少しばかり吹っ切れないところがありました。
華麗な作品の編曲ものを絶好調のピアニストで聴く醍醐味を味わい尽くしました。

マイクが乱立していましたので、いつか録音を聴けるかと思います。

後半はシベリウス。

シベリウスをよく知るオーケストラは恐くもあり愛に溢れているようでもある。
藤岡さんの一見ストレートで端正に見えた指揮ぶりではあるのですが、よく見ると、やっぱり、愛に溢れている。思いが棒に乗っている。
感情の罠に陥らず、端正な熱意で全体像を作り上げていく指揮っぷりはお見事でした。日フィルの圧倒的な弦サウンドが大海のようでそのまま潜り込んでしまいたくなる。また、1番シンフォニー独特の背筋がぞくぞくする雰囲気よく出ていましたね。充実の演奏でした。
おわり






 










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