河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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1376- モンテヴェルディ 聖母マリアの夕べの祈り2012.7.17

2012-08-08 22:41:02 | インポート

2012年7月17日(火)7:00pm
サントリーホール
第42回サントリー音楽賞受賞記念コンサート
「渡邊順生」
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モンテヴェルディ 聖母マリアの夕べの祈り
          (原語上演・日本語字幕付き)
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ソプラノ、セリーヌ・シェーン
ソプラノ、鈴木美登里
テノール、櫻田亮
バス、セルジョ・フォレスティ
合唱:モンテヴェルディ・アンサンブル
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管弦楽:ザ・バロックバンド
指揮、チェンバロ:渡邊順生(わたなべよしお)
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私は古酒といったものに特段の関心とか興味が無く、でも嫌いというわけでもなくて、たぶんそこにあれば飲むし、すすめられたらやっぱり飲む。モルト系のウィスキーのようにあれがあるかこれがあるかとか、お店に入る前に今日飲む酒の種類と順番を考えながら歩いてきた、などということもなくはないが、基本的にいろいろ味わえればよくて、そういう意味では時の流れとか歴史といったパースペクティヴな濃淡などにも割と無関心。その時代に立ち戻って楽しむことのできない性質(たち)なのかもしれない。
今回はなぜか足が向いた。
この時期、夏枯れというよりシーズンオフのクラシックコンサート、サブスクリプションはだいたい無くてサマーフェスティバル系のイヴェントが一般的。オーケストラ団体もいろいろと工夫しながらやっていると思いますが、ホール前で配っているフライヤーはほとんどがソロリサイタル、室内楽だらけ、といった状況が毎シーズンの今頃なわけです。
私はリサイタルに出向くことはほとんどなくて、例えば大好きなシュトラウスの歌曲の夕べとかあってもピアノ伴奏なら行かず、オーケストラ伴奏なら行くわけです。専門家でもないし、やっぱり多彩なオーケストラの響きがあった方が自分のイメージを大きく助けてくれる、そんなところです。
そんななか目についたのがこの日の公演。2階のLD席を頼んだつもりが聞き違いかなんかでLB席となった。かなり横。
でも、結果的にこれが自分の不勉強を認識させてくれました。というよりも、ただ普段楽しむだけのものであっても、ある程度は勉強して知識をもっていくべき。ということを痛いほど感じさせてくれる一夜となってしまいました。
LB席、とにかく楽器が近い。斜め上から見下ろすので全部の楽器が間近に見える。この名前の楽器はこういう形状だったのかとか、こんなふうにして演奏していたのか、といったことが眼前に広がる。クリアでした。同時にいかに知識がなかったか、不勉強だったか、それも同時に思い知らされてしまったわけです。あまりに知らないことが多過ぎた。ただ漫然とクラシックが好きなんです、というのもどうかと思うようになりました。今頃になってと言われれば返す言葉もない。
さらに言えば、例えばこのモンテヴェルディの曲のプログラム解説で「ここから壮麗な音楽となる。」という解説があったとしたら、その「壮麗」という意味合いが今の感覚とはまるで異なる、音楽の表現や楽器の多さ、はでさ、そのようなものとは別のところで、言葉の持つ本来の意味を考えさせてくれることにもなりました。
この日の演奏会、いい悪いとかそういったことではなくて、大変に勉強になりました。勉強しないといけないということもわかりました。ありがとうございます。
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平らな曲が続きます、そんなこと言ったらおこられそうですが。
このなかで、曲の充実度で素晴らしかったのは第9曲のモテット<天よお聞きください>でした。本当に思ったままの感想でしかありませんが、曲の充実度と感情の高まりのようなものが一体化し、曲の良さ、演奏の良さ双方がシナジー的な盛り上がりを見せてくれたと思いました。
ハープの存在が大きいですね。この第9曲でハープの活躍にあらためて気づきました。この曲以降そのハープに意識をやりながら聴いておりましたが、連続して活躍するさまはお見事でした。なぜこのようにハープが活躍するのか、こういったこと一つとっても理由があるのだと思いますが、なにしろ不勉強。視覚聴覚はいってきたものをすべて受け入れて吸収するという脳しか今はありません。
P席は空いた状態にしてその奥に字幕がありましたが、LB席だと字幕を見るのに目玉だけでなく首を動かさなくてはならないのでそれだけが残念。プログラムにあるテキストは字が小さすぎて見ながら聴くには苦しい。みんな聖母マリアのテキストは頭の中にあるような人たちが多かったのかもしれませんね。
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平らな曲が続きますと書きましたが、インストゥルメントの多様な響きを楽しむことはできました。また、ファジーと言いますか曲想をイメージした演奏で、このようなアナログ的な世界いいですね。音楽が自然に生きていた時代のものであるような気がしました。
きょうはこれ以上のことは書けません。不勉強すぎました。
おわり
前半10曲1時間。後半3曲35分
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3 コメント

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 こんにちは。 (Pilgrim)
2012-08-19 16:36:31
 こんにちは。
 モンテヴェルディはバッハみたく、前の時代の音楽遺産の総決算をやった人で、だからある程度はルネサンス音楽を知らないと、ヴェスプロは分かり難いと思います。

 それに史上初めて音楽に劇的要素を持ち込んだとか、楽器の音色を考慮に入れてオーケストレーションした最初の人とか、実に色んな実験やら改革やらをした人で、僕はヴァーグナーとかシェーンベルクに比肩する作曲家と思っていますが、一番最初はこんなだったというのも、なかなか分かり難いと思います。
Pilgrimさま (河童メソッド)
2012-08-20 00:06:52
Pilgrimさま
ご無沙汰しております。コメントありがとうございます。
自分の文章をあらためて読んでみたら、歌唱についてなんにも書いていないことに気づきました。
わかりたいもどかしさのようなものが曲を通してあり、やはり理解不足を痛感。聴く機会が少ないということが一つの要因ではありますが、たぶんさがせばやっていそうな気もします。夏枯れの時ではなくシーズンに腰を落ちつけて聴いてみたいと思います。
ところで来月9月は二期会のパルジファルが4公演ありますが・・
 今のところチケットは購入しておりません。 (Pilgrim)
2012-08-20 20:45:33
 今のところチケットは購入しておりません。
聴きに行きたいのはヤマヤマなんですが…。

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