この二つの公演現象どう思いますか。
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2007年11月8日(木)19:00
サントリーホール
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チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲
ヴァイオリン、諏訪内晶子
ストラヴィンスキー/組曲「火の鳥」
ラヴェル/ラ・ヴァルス
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クリストフ・エッシェンバッハ指揮
パリ管弦楽団
(S席25,000円)
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2007年11月8日(木)19:00
東京文化会館
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ドビュッシー/牧神の午後への前奏曲
メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲
ヴァイオリン、山田晃子
ムソルグスキー(ラヴェル編)/展覧会の絵
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準・メルクル 指揮
リヨン管弦楽団
(S席13,000円)
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同じ国の二つの著名なオーケストラが異国にきて、上野、赤坂という目と鼻の先で、同一時刻スタートで演奏を始めた。協奏曲はどちらも日本の女性ヴァイオリニスト。
全体的なプログラムに違いはあれど、少し距離を置いてみると判で押したようなものではないか。設定金額は倍違うけれど。。
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チケット代金に着目すると、最高席がパリ管25,000円、リヨン13,000円。
オケのレベル(腕)、有名度、確かに全然違う。
上野と赤坂という場所のキャパの違いもある。
しかし、サントリーホールはいつもこうやって馬鹿な値段をふっかけている。これはもう明らか。
サントリーの値段設定が変な基準になりつつある日本の浅はかな文化レベルには辟易する。
よもやあるまいが、リヨンがサントリーホール、パリ管が上野なら、サントリーホールはどのような価格設定にしたのだろうか。
サントリーホールは言うかもしれない。価格設定は主催者がしていると。。
そんなことを言ったら上野だって同じじゃないか。
サントリーホールは言うかもしれない。設備が違うと。。
確かに違うかもしれない。しかし、ひとは思う。ビュッフェのメニューでカネをぼったくるサントリーよりも、駅の出口から100歩の上野の方が便利さでは上をいくと。。
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サントリーは先シーズンも海のものとも山のものともわからないオケに30,000円も取ったりしてましたから、今に始まったことではないとはいえ、値段を釣り上げることが文化レベルを釣り上げることだと思っているのかもしれません。
こころざしをもう少し高くしてほしいと思います。
こころざしだけでは商売にならない、という声が聞こえてきそうですが、このホールの最初の頃から今まで、結果としての価格ではなくて、逆であったわけですからやはりこころざし以外のことも高くなかったのです。
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ということで、
さすがの芸術の秋も、オーケストラ・ラッシュここに極まれり。
今晩の現象ですが逆ならどうだったんでしょうか。NHK交響楽団がパリで、そして在京以外のオケ(どことは言うまい)が同じパリで、同一日同一時刻スタートすること自体ありえないか。
あったとしてもどっちもたぶん、あまりいりはよくないだろうね。シラクは聴きに来るかもしれないが。。
やっぱ、ありえない。
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パリ管のキラキラ輝く星のようなサウンドは、時としてウエットに響くことがある。
リヨンはもう少しドライで埃っぽい。たしかに響きに関してはこちらは1.5流かもしれない。
それにしても、プログラム・ビルディング、価格設定、指揮者の上昇度、独奏者など色々な観点から、今なら、間違いなく、リヨンに行く。(行けなかったけど)
プログラムに関してだけ言うと、パリ管の後半プログラムはあまりに弱い。
火の鳥の切れ端とワルツではどうかな。
今どき来日公演にこんなプログラム・ビルディングはしない。
時間も前半後半全部足してもネットで1時間ちょいだろうね。
3曲主義のデュトワだってもう少しましだ。
エッシェンバッハ君、君はまじか！
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それに比べ、メルクルは魅惑的だ。
冒頭の牧神はありきたりとはいえいいではないか。ルーチンワークとはいえ一曲目に置くことに意義がある。
この曲がなくても、メンデルスゾーンとムソルグスキーで充分ではあるが、その前に一曲プレイするそのこころざしが大切だ。特に来日公演では。。
リヨン管弦楽団といえば、その昔、下唇の厚いセルジュ・ボドが振ったのを聴いた記憶があるがその公演はまた別の日に。
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パリ管は前日、幻想を鳴らしているが、毎度毎度、幻想交響曲というのもどうかな、というところがあります。
エッシェンバッハ君にはもう少しマジに取り組んでほしいと思います。
日本の聴衆はバカではないのですから。
それに、ピアノを極めての棒振りだとは誰も思ってないと思いますよ。
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