河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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2741- 未完成、モツレク、上岡敏之、新日フィル、2019.10.4

2019-10-04 23:25:00 | コンサート
2019年10月4日(金) 7:15pm トリフォニー

シューベルト 交響曲第7番ロ短調D759未完成  10-9

Int

モーツァルト レクイエム ニ短調K.626  41

ソプラノ、吉田珠代
アルト、藤木大地
テノール、鈴木准
バス、町英和
合唱、東京少年少女合唱隊、東京少年少女合唱隊カンマーコア

上岡敏之 指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団


上岡の先般からの演目、ワーグナー、ブルックナーを聴いてきた身としては、今日の未完成、モツレクともにプログラム冊子にあるタイミングとは大幅に異なるもので、それぞれ20分、40分、あわせて60分、あっというまに終ってしまった。まあ、休憩はあるものの、肩透かしを食らってしまったというのが本音です。

未完成は速い。20分切った。昔チェリがよくやっていたような強くても抜けるようザッツ、どうすればああなるのかは知らないが、プレイヤーたちの意識された統一感が垣間見えるので指揮者の意図が浸透してあのような響きを醸し出しているのだろう。エンディングのフレーズの隅々までこのように流れていく。なにか確信犯的で見透かしたような肩透かしではある。彼の未完成はこのように進むということか。全ての音に上岡の意識が乗り移っていましたね。ユニークで説得力のある演奏でした。

20分の休憩でモツレク。これもササッと過ぎ去りし。5-3-3-2-3-3-3-3-3-1-5-7
どうも、ニ短調はやにっこいという印象があってモツレクも同じ。第九、ブル9、シュマ4等々、浮かんでくる。
前プロの未完成のモードがさらに切れて各ピースが連続してスパスパとメリハリ良く進行する。概ねメゾフォルテ、そしてそれ未満での進行。なんだかさわやかですらある。モーツァルトがこれで終わるとはとても思えない。あとは聴くほうに任せたということかな、上岡さん。ワーグナー、ブルックナーときて、今回このような解釈は意味深としか思えなくて、逆に考え込んでしまった。合唱は少年少女による。



今日の1階席はまだら模様も小さめでいつもよりは随分と入っていた。演目とキャストが大きいと思う。NJPもそれは分かっていると思うので、こんな時にこそ、ヒート感有る宣伝で煽る(言葉はアレだが)、客の枯渇感を満たすのだよ、という戦法もいいのではないか。
例えば、アルト、藤木大地さんというキャスティングをクローズアップして広めるだけで、風速60メートルぐらいで飛んで来る人もいるのではないか、と思う。
ので、新日さんは街場の他オケのことや常々の音楽シーンをウォッチするスタッフがいればと思うこともあり。
ツボな演奏会でした。ありがとうございました。
おわり









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