2008年も早くて3月。
2007年9月頃からのオーケストラ来日ラッシュも完全にひと段落。
見よ、サントリーホールの冬春涸れの3月この状態。
11月(453-)とは雲泥の差。
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3月は全部日本のオーケストラ、というよりも東京のオーケストラ。
別に日本のオーケストラだから駄目だというわけではない。ただ、プログラムの内容や明らかに1.5流以下の棒とかで全く食指が動かない。
他国のオーケストラはこの時期、自国での定期に余念がないと思われるが、そんなことを言うのなら日本のオーケストラだってこうやって3月も演奏を重ねている。別の客層を狙っているのかもしれないし、それなりの努力の継続が肝要だ。
でも、企画不足、力不足。ひとえにプログラム・ビルディングのひどさ。行く気がしない。ゴメン。
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あと、サントリーホールお得意のホールオペラがあるようだが、ホールオペラ初期のころは何回か行ったが、オペラの楽しさはまず理解から始まるわけで、そこらへんホールでわざわざ見通しのよくない行為自体にあまり賛成できなくなった。この3月はフィガロをやるようだが、オペラを観たことがない人がはじめて観るオペラがホールオペラ(セミ・ステージ形式)というのは全くお薦めできない。同じような値段で新国立劇場まで足を運べば本物のオペラが観れる。3月はゼッフィレルリのプロダクションによるアイーダが上演中でありこれは見逃せません。
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ところで、3月は日本のオーケストラだらけだ。といいましたが、実はそうでないんです。
3月13日は、
ジャナンドレア・ノセダ指揮BBCpo.のコンサートがありました。
河童は蔵のかたづけに忙しくていけませんでした。
行った人たちの感想を聞きたいものです。
ノセダの棒は動きが超激しくミラクル。体がどっかに飛んで行ってしまうぐらいものすごい振り方。本当に一見の価値あり、なんですが、彼の場合、観た目を意識したものではなく完全に自然の発露であり、音楽を引っ張り、構築していく。体の動きと音楽の流れが完全に一致している。ものすごい説得力なのだ。
とにかく一見をすすめる。
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