河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

853‐愛の妙薬 2009.6.14

2009-06-20 20:34:14 | 音楽

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2008-2009シーズン聴いたコンサート観たオペラ一覧はこちら

しばらくあいてしまったが2カ月ぶりにでかけた。

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2009614()15:00

東京文化会館

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ドニゼッティ/愛の妙薬

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マルコ・ガンディーニ 演出

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アディーナ/高橋薫子

ネモリーノ/エマヌエーレ・ダグアンノ

ベルコーレ/須藤慎吾

ドゥルカマーラ/久保田真澄

ジャンネッタ/向野由美子

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園田 隆一郎 指揮

藤原歌劇団合唱部

東フィル

時代設定が通常の同オペラのものと全く異なる。ショッピング・モールの舞台。ブランドをもじった看板がぶら下がる。これがこのオペラとどう連関させてみればいいのか分からないが、ワーグナーのようなものをねらったのならそれは失敗。ドラマがそんなに深いものではなく、聴衆に考えこませるようなものでもない。逆にこんなに浅い劇だっけ、となんだか認識させられてしまった。

12幕とも舞台は同じ。全く動かない。モールを歩く観光客らしき団体、女子高生のウィンド・ショッピング、いろいろと人の動きはあるが、このオペラは時代背景が決まっているものだけに、そのミスマッチ具合にしらけるだけだ。

中身で魅せて聴かせてほしかったが、主役二人、特にネモリーノは声が出ておらず、ぱっとしない出来。肝心の合唱も切れが甘く、もう少し縦の線などメリハリをつけてしっかりした歌を聴きたかった。ここらあたりは指揮者の責任が大で、舞台の上の合唱、歌、それに下のオーケストラのコントロール、盛り上げ、難しいものではあるが、それが仕事の職業なのだから、もう少し気合いをいれてやってほしいものだ。引っ張る姿が感じられないのは残念だ。

人知れぬ涙の局面では音楽がようやくマイナー調のドラマ的盛り上がりが感じられるのだが、ここまで。オペラはこのあと終わる。ここから始まってほしいと思うぐらいものたりないものだ。

今回、愛の妙薬がものすごく小さなオペラに見えてしまった。こんなに浅底のオペラだったかなぁ。

おわり

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