河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

1649- ブラームス、ヴィオリン協奏曲、イザベル・ファウスト、交響曲第4番、ダニエル・ハーディング

2014-06-21 03:19:52 | インポート

2013-2014シーズン聴いたコンサート観たオペラはこちらから
2013-2014シーズン
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2014年6月20日(金)7:15pm トリフォニー
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ブラームス ヴァイオリン協奏曲 20′9′8′
 ヴァイオリン、イザベル・ファウスト
(encore)バッハ パルティータ2番より、サラバンド4′
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ブラームス 交響曲第4番  13′12′7′10′
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ダニエル・ハーディング 指揮
新日本フィルハーモニー交響楽団
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このヴァイオリン協奏曲のカデンツァはブゾーニ作とのことで初めて聴くかもしれない。通奏低音的に持続するティンパニが独特のドロドロしさを曲に与えている。聴いた記憶が無いので妙に新鮮。
イザベルのヴァイオリンは曲想毎のテンションが高い。緊張の糸が切れることなく、全般的に前へ前へと押してきます。ズブズブと耽溺しないで押してくる感じ。割とあとくされなく前に進んでくる型。周りの空気を高密度化してしまうような雰囲気を持ち合わせています。
かなりはっきりとした弾きっぷりで、伴奏のオーケストラは無防備ながら、独奏者ともども第3楽章で両者息が合い乗ってきたようです。
引き締まったブラームを聴くことが出来ました。また、アンコールのバッハ、サラバンド。同じような色合いの曲ながらテンション高く、味わい深いものがありました。客を黙らせる力が凄いです。
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後半の4番は、明らかに練習を積んでいる。この前(2014.5.2)の2番3番のときとまるで違う。数段上の演奏でした。練習に相当時間を取ることが出来たのか、意思伝搬、曲の解釈移植の作業を濃くやっている。これ、明白です。16型がいつになくボテボテとせずきびきびと鳴っていた。それでもまだある縦の線の緩さなどはもうこのオケの実力そのものを語っているわけで、この日の演奏とはちょっと別。スキルのレベルアップは別の話ですね。
演奏の引き締まり具合、さらに目を見張るのがこの曲の型。主題や断片フレーズまで、その曲想の方向に合わせたような具合で、濃く濃く丁寧に伸縮する。これは素晴らしい音楽の律動。4番にぴったり。変幻自在、自由自在な出し入れ、まさしくハーディングのあるべきブラームスのイメージが良く出た演奏になっていたと思います。生きた音楽になっていました。良かったと思います。
おわり


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