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渋谷の塔レコでデモで鳴らしてるインバル指揮の国内オケによるどうしようもないブル8を聴きながら、なんでこんなライブがSACDで発売されているのか全く理解できないなか、いつも
どおり漁っていると、カラヤン指揮ベルリン・フィルの1977年来日公演のCDが並んでいる。33年前の演奏がいまさらメディアになるとは思ってもいない。
この公演のことを書いたブログのアクセス数が最近増えていたのでなんでかな、と思ってたのだが、これでわかった。
1977年来日公演は6回公演。そのうち3回を聴いたのでその模様をブログに書いているので、なにかしら買う時の参考にしていただいているものと勝手に想像しました。
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882- カラヤンとベルリン・フィル1977年東京公演ベートーヴェン・チクルス第一夜1977.11.13
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883- カラヤンとベルリン・フィル1977年東京公演ベートーヴェン・チクルス第二夜1977.11.14
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884- カラヤンとベルリン・フィル1977年東京公演ベートーヴェン・チクルス第四夜1977.11.16
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モンセラ・カバリエの超透き通るようなピアニシモは絶対に響きわたらないだろうなぁ、このホールは。などと、関係のないことをつい思い浮かべてしまうばかでかいホール。
なぜカラヤン&ベルリン・フィルがここで演奏をしなければならないのか。だれの企画か知らないが唯一お金の話しかないとそのときは思ったものだ。あながち間違いでもないだろう。5
千人のキャパだからぼったくりとはいわんが、詰め込んで、取るものは取るということか。
今では全日本吹奏楽の甲子園になってしまった感のあるホールだが、ただでさえデカい音の吹奏楽が、ピアニシモを失ってひさしい。音がデカい方が勝ちと勘違いしている学校も
あるのではないか。カバリエならここで歌ってといわれたら足蹴にして帰路につくだろう。
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ということで、さっそくこのCDを買ってみた。買ったのは聴いたものだけ。だから3枚。組み合わせが変なのがあって、ワイセンベルクによるピアノ協奏曲は収録されていない。そのため
、2番8番のように別日の演奏が1CDになっているのものがある。
ライナーノートの内容は前向き。買ってしまった人しか読めないんだからこれはこれで。
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演奏についてはリンクからご覧ください。メモみたいなもんですがないよりはまし。
5番が渾身の出来で素晴らしい、と思っていたのですが、良きメモリーはそのままとっておくのがいいのかもしれない。繰り返して聴くと録音の良し悪しは別にして、どうしてもアラが見え
てくるものなのだ。コーダの先のブラスはちょっとつぶれてフラット気味、実演ではきれいなサウンドに聴こえたベルリン・フィルだがどうしたことだろう。逆にホルンなど非常にか細く聴こ
えたりする。自分のイメージとかなり異なる。
録音は当時のオープンリールデッキ収録ということだが、悪くない音だ。やや丸みを帯びていて、オープンからカセットにダビングしたような雰囲気がなくもない。
結局、現場で聴いたときが理想的でした。
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