河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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2700- ローマの謝肉祭、ローマの祭り、イタリアより、カルロ・リッツィ、NJP、2019.5.17

2019-05-17 22:00:29 | コンサート

2019年5月17日(金) 2pm トリフォニー

ベルリオーズ ローマの謝肉祭  8

レスピーギ ローマの祭り  25

Int

シュトラウス イタリアより  10-12-12-8


カルロ・リッツィ 指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団


オペラスーパー専門家にとって一夜のコンサートなんてお茶の子さいさいの朝飯前に違いないなどと、オペラをたくさん聴いてしまうとそんな気持ちになってくる。のだが、だからと言って手を抜いてしまうとたちどころに粗が見え、油断大敵。オペラエクスパートによる手抜き無しの棒は大変に素晴らしくて堪能しました。さすがさすがの見事さに耳が洗われましたね。
なんと言っても、目をつむっていてもその棒の動きや打点などがわかる、見えてくる。オケの音が身体に巻き付いてくる姿がありありとわかるのだ。このオーケストラ特有の音のしなり具合の良さもあり気持ちの良い演奏が繰り広げられた。
弱音合奏時のハーモニーのブレンドバランスが極上で、なにか、別の一つの楽器になったような趣きさえ感じられて実に心地よい。

ローマの祭り、オルガンレヴェルの左側にバンダのトランペットが3本。オルガンも鳴る。
過度の熱狂に突っ込んでいく演奏とは一味違う。歌と冷静なコントールがバランスして作品の内面に光が当てられる。聴くほうもそのような気持ちになってきました。

3曲ともつまるところ同じような方針で、ローマ、イタリアがテーマのコンサート演目、落ちついて聴いていられました。好物のシュトラウスの「イタリアより」がなんといっても静かで品がある。情景が目に浮かんでくる。美しいハーモニー、柔らかい歌、オーケストラの特色や能力を短期間のリハーサルで把握して、ベストな演奏とすることが出来る、コクのあるこなれた内容で思わず舌鼓。
フィニッシュの後打ち四つからの前打ち三つへの位相転換、このナチュラルさ。ここにこの日のリッツィの腕前が全部とは言わないが、かなり聴いてとれた。
一期一会とせずに是非ともまた聴きたいものです。ありがとうございました。
おわり


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