この前、コンビニの雑誌コーナーをのぞいていたら、こんなのがあった。
.
知っておきたい
東京BAR
10×10
.
ピアのムックだから、細かいことはあまり期待できないが、表紙の写真に釣られて買ってしまった。
.
10テーマ
10スポット
合計で、100店紹介。
大人の100店ということらしい。
リラックスしたいときの斜め読みにはちょうどいい雑誌だ。
.
バーでリカーの値段メニューをあまりチェックしたことがないので、こんな雑誌があると河童蔵で飲みながら、たまにはチェックしようかと思ったりする。
.
このムックによると、チャージは基本的には席料、サービス料、とお考えください。
と、あるバーテンダーによる回答を載せている。
席料については河童は完全に納得している。
ただ、チャージ=サービス料といわれると、サービス料を別にとるところもあるわけで、説明としてはいま一つ納得がいかない。
席料は、入店したら席に座るわけだから席料を別にとるのは変、という人がいるが、そこまでくると屁理屈っぽくなる。
一か所の場所で複数の種類のお酒を自分の思うまま、きれいに磨いたグラスで飲めるわけだから文句は言わない。お酒に合ったつきだしもでてくる。
自宅である晩、2種類のお酒を飲みたかったら2本買わなければならない。
明日はもう飲みたくないかもしれない。
グラスも少し汚れているかもしれない。
つきだし作りも手間がかかる。
など、あれやこれや考えたら、これはこれでわりと納得している。
この前、仕事の連中と宴会で定額飲み放題プランというのをやって、最後にお勘定したら、定額より高かったので確認したら、つきだしは別料金になっていた。
これは頭に来る部分もあるが、売る方と買う方の考え方の相違というしかない。
ただ、売る方が客の方を向いていないだけ。
こんな商売もあるのかと、河童の目から鱗があれば落ちていたに違いない。
.
いきなり話がそれたが、パラパラとめくっていって値段だけチェックしていくと、こんな感じが多い。
チャージ1000円
サービス料10パーセント
平均予算5000円
.
グラス一杯の値段がだいたい1200円ぐらいだったら、平均予算5000円で何杯飲めると思いますか。
サラリーマンはこのようなシステムには慣れている人慣れていない人さまざまいるが、慣れていない人の方が圧倒的多数。
慣れていてもきっちり計算する人もいたりして、絶対金額だけで比較論をすると、飲み放題食べ放題プランに傾斜する。
.
それで、入店すると最低一杯はたのむわけだから、
チャージ1000円、
一杯1200円
これで小計2200円
サービス料が明瞭でなく、小計2200円の10パーセントとったりするところがあるので220円。
一杯で帰ると、合計で2420円。
二杯で帰ると、合計で3740円。
三杯で帰ると、合計で5060円。
もうそろそろやめて帰った方がいいかもしれない。
なにしろ計算には消費税をいれていない。
麻雀の点数計算ではないが、この感じを頭の中に叩き込んでおけば、自分なりにてんぱっているとか、ざんく、だな、はねまん、いきそうだな、などと皮膚感覚でわかってくるものだ。
もちろん、リカーの値段丸覚えには、普段のたゆまぬ努力が必要である。
全部1200円なんてぇのは、とんでもなく甘い考え。
.
このムックにでている感じでは、夜景とか飲むこと以外のオプションがあったりすると、オプション代とは別にサービス料を取るお店が多いようだ。
品川プリンス39階の値段は完全に間違っていると思うけど。
チャージ500円
サービス料10パーセント
サントリー山崎12年 1500円
平均予算1800円
これはありえない。完全な誤りだと思うのだが、夜景系のお店は、チャージ、サービス料が割高なわりには、平均予算が3000~5000円となっている。なんかへん。何か特別な飲み方があるのだろうか。
前に、銀座の和食屋にはいって二人でアラカルトを食べたとき、一品ずつの値段があまりにもザックリベースで、法外で、それでいて、とんでもない量を食べたので高額請求を予想して腹をくくっていたのだが、でてきた紙切れに書かれた請求が二万円すこしでたぐらいで、これまた予想を裏切る価格破壊でびっくりしたことがある。
注文し過ぎると何か別の法則があって、値段カーブが滑らかになるのかしら。バーもそれならいくらでも飲める。
.
いずれにしても、お酒を飲んでいるときにお金の計算をしてはいけない。日頃からお酒と金額の関係を勉強しておき、いろいろなパターン、ケースを想定し頭の中に叩き込んでおかなければならない。もちろん、酔いのせいで自制がきかなくなることも事前に計算式の中に入れておく必要がある。
おわり
.