河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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1080- 動く右腕 ミンチュク 読響 ドン・キホーテ ベト7 2010.10.8

2010-10-11 09:59:48 | インポート

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2010-2011シーズン聴いたコンサート観たオペラはこちら
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この日は読響のコンサートより
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2010年10月8日(金)7:00pm
サントリーホール
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シュトラウス ドン・キホーテ
 チェロ、ヨハネス・モーザー
 ヴィオラ、鈴木康浩
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ベートーヴェン 交響曲第7番
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ロベルト・ミンチュク指揮
読売日本交響楽団
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ちょっと唐突ですが、今まで聞いたこともない響きの名前のこの指揮者の右腕だけよく見ているとフルトヴェングラーの振り方によく似ている。上からこねくり回すような、納豆をかき回すような、引いた糸を切るような、一種独特の棒だ。一見するとぎこちなく見えるかもしれない。だからなんだということもありませんが、面白い棒ですね。
この指揮者のことは全く知らないが、演奏を聴いていると本人の意思を強く感じる個所と平たんに流れていくところ、この二つが内在している。ベートーヴェンは第1楽章と第4楽章のうねるような音楽のダイナミズムがものすごく、明らかに強烈な響きを駆り立てている意思が顕著。あらためてベートーヴェンのすごさを実感できる。反面、オーケストラのせいでもあると思うが十分に音楽がこなれていない個所があり、たぶんルーチン的な油断があったのだろう。鋭いリズムの音楽なので一瞬とも気を緩めてはいけない音楽です。
強烈なオーケストラサウンドをこのホールで聴く場合、一番いい席は2階の奥、最後列だと思うのですがどうでしょうか。音が焦点を結ぶ場所がそこらあたりという気がするんです。音がストレートに引き締まって聴こえてきて、圧倒的なベートーヴェンを再認識しました。
ドン・キホーテは、以前バレンボイムの指揮シュターツカペレ・ベルリンを聴いてからだんだんと味わい深さを感じるようになってきている。聴けば聴くほど味わい深い。調がどこに定位しているのか分かりづらい曲だと思いますが。しかしある意味シュトラウスは丁寧に音で設定をなぞっており、そこらへんはわかりやすい。描写音楽としてとらえると聴こえないものも聴こえてくる。交響詩はやっぱりシュトラウス。
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この日は本格的なドイツ音楽を堪能しました。
おわり

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