河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

PC版に一覧等リンクあり。
OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

0019 みんな昔は若かった。

2006-07-14 00:05:37 | 音楽
METの興行は、月火水木金土土。週7回。
土曜日はマチネー(broadcast)と夜。
日曜日はお休み。
今は重そうなレヴァインだが、彼にも39才の頃はあった。
ある週のレヴァイン。
火:ラ・ボエーム
水:ドン・カルロ
木:ローゼンカヴァリエ
土マチネー:ラ・ボエーム
土夜:ドン・カルロ
ほとばしる激流。やれる環境があればあとは力を思う存分だすだけ。
この前後2ヵ月間で、
ラ・ボエーム9回
ドン・カルロ8回
ローゼンカヴァリエ3回
パルジファル5回
日曜日は同じMETで歌のリサイタルのピアノ伴奏。
ざっとこんなもん。

バレンボイム。1981年トリスタンから始めたバイロイト。
それ以来バイロイトのステージの底で沸騰に沸騰を重ねた。
1996年の超高速で始まるマイスタージンガーはあまり評判がよくなかったが、河童は自由自在になった指揮者を感じた。もちろん、ベルリンでの活躍は想像を超えている。
1997年日本公演。
オペラ4演目8公演。
ベートーベン交響曲全集。ピアノ協奏曲全集。
ピアノと指揮。
これを約20日で。駆け抜ける嵐。
2002年リング3回転と演奏会の圧倒的な質量はそれに輪をかけた。

キーロフを短期間で復活させたゲルギエフ。
今年のリング公演の前の来日公演で見せたのたうち回るボリスをみれば納得がいく。
復活といえば7,8年前の日本公演における阿鼻叫喚とでもいうべきマーラーの復活。
一階席にいた河童はまるで自分もラッパを吹かされているような錯覚に陥った。
小指をたててひらひらさせる手のひらが、突然空手チョップのごとき嵐をよぶ。ひらひらチョップ。

彼らの地中からめくれあがってくるマグマの勢い。彼らから外部に放射される強烈なエネルギーを目の前にし、河童は言葉を失う。彼ら30~40代の絶好調期を目の当たりにして羨望の眼差しを抑えきれなくなる。彼らの旬のとき。若い時の爆発的なエネルギー。彼らを聴くと人生肯定の気持ちになる。我々は音だけ聴いているわけではない。彼らの姿に自分を重ねている。
少し心配なのは、彼らの沸騰した頭からは湯気が立ち込め、髪の毛なんか摂氏100度のイオンにやられてかなり消滅しているということぐらい。これも余計な心配かもしれない。なにもかもはげみになる。
おわり

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。