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ブルックナーの交響曲第9番のキャラガン版第4楽章付全曲の世界初演は、1984年1月8日に行われた。
Sun, Jan 8, 1984 at 3:00p.m.
Carnegie Hall
Mozart Violin Concerto No.5
Bruckner Symphony No.9
(completed finale by William Carragan)
Violin,Ida Levin
Moshe Atzmon,conductor
American Symphony Orchestra
1984年1月8日(日)15時
カーネギー・ホール
モーツアルト ヴァイオリン協奏曲第5番
ブルックナー 交響曲第9番
(ウィリアム・キャラガンによる第4楽章付全曲)
ヴァイオリン、イダ・レヴィン
モーシェ・アッツモン指揮
アメリカ交響楽団
前半のモーツアルトは当初のヴァイオリン協奏曲第3番から変更になっている。ソリストがCharles Tregerから変更になったためと思われる。
演奏の内容は別の日に書こうと思う。
この日の前後は、ザンデルリンクがニューヨーク・フィルとマーラーの交響曲第10番クック全曲版の6回公演の最中であった。
河童は1月5日にこの公演にもぐりこんで、未体験ゾーンのマーラーを楽しんでいた。ザンデルリンク マーラー10番 6連発
そして1月7日つまりブルックナーのキャラガン版の前の日も、このマーラーを再度楽しむためにゆっくりと席に座った。
のだが、今日はどうも隣のおじさんがチラチラと右左をみて話し相手を物色している。
隣のおじさん「エクスキューズ・ミー・サー。きょうのマーラーは10番の全曲版ということで興奮するね。」
河童「ヤー。でも、僕はおとといの初日も聴いたので今日は2回目だけど。」
隣「オー・グレイト。君は新しいもの好きだね。」
河童「ワゥゥ。別にそんなこと、あるかもしれない。」
隣「今日のマーラー10番もエキサイティングだが、ユノウ?実は明日ブルックナーの交響曲第9番のキャラガンが作った第4楽章付の全曲版の世界初演があるんだ。」
河童「アイノウ。だってチケットもってるもん。」
隣「リアリ?それはすごい。明日は3時からの公演だね。」
河童「サートゥンリー。」
隣「じゃ、今日のナイトキャップはほどほどにして、明日公演前の1時に52丁目の方にこないか。(といっておもむろにブローシュァーを取り出す。)」
河童「ホヮット?日曜日の朝はおそいんだ。」
隣「明日1時からブルックナーの公演の前にフランク・プラッシュのブルックナーの講演があるらしい。」
河童「講演を聞いてから公演を聴くのか。(日本人にしかわからないジョークだな。)」
隣「駄洒落はよくわからんが、とにかくこのブローシュァーにサインしておくから、それもってきて。それと名刺もあげとく。」
名刺には、アメリカ・ブルックナー協会西地区会長FRANK J.PLASH と書いてあった。
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