河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

1748- ワルキューレ第1幕、スティール、ブロック、小鉄、ブラビンズ、名フィル、2015.1.31

2015-02-02 00:36:36 | コンサート・オペラ

2015年1月31日(土)4:00pm 愛知県芸術劇場コンサートホール

シュトラウス  13管のためのセレナーデ op.7  10′

ブリテン  シンプル・シンフォニー op.4  3′3′9′2′
Int

ワーグナー  ワルキューレ第1幕  67′
         (in order of voice’s appearance)
          ジークムント、リチャード・バークレー=スティール、テノール
         ジークリンデ、スーザン・ブロック、ソプラノ
         フンディング、小鉄和広、バス

マーティン・ブラビンズ 指揮 名古屋フィルハーモニー管弦楽団


名古屋二日目、同公演二回目。昨晩公演後プラプラして、この日は夕方4時からの公演なので朝からずっと散歩、その話は別口で。

この日の席は、一階中央。音がうまく広がっておりました。ちょっと焦点がぼけてしまうような気がしないでもないところもあり。昨晩の傘をさした2階席よりは良好でしたが、なんというか芯が何処にあるのかうまく探せない。オーケストラにすると硬い足場がキックには必要かな、そんなところです。概ね良好。

後半のワーグナーは二日ともに均質感のある至芸を聴かせてくれました。舞台だとなかなかこうはいかないと思います。コンサートスタイルの良さがうまく出ておりました。
バックのオーケストラがソリストの歌唱をかき消さない絶妙なサウンド構成、がなり立てず、うるさくならず、柔らかなワーグナーの響きがホールに広がり、お三方の熱唱がカタルシスを呼び起こす。
ブラビンズの振る3拍子は極度なギアチェンジはなく滑らか。音価も肥大化するようなところは無い。ねっとり感は皆無。伸縮が自然でシームレス、オーケストラの奥行きとかダイナミックな加減も同じく滑らかにコントロールされている。いわゆる、ワーグナー音楽が自然に加熱してくるような色彩。気がつけば森の中ならずお城の中でのやり取りみたいな気品、昨晩も同じように感じましたが。
全体が、第1幕で完了となってもいいようなシンフォニックなおもむきでドラマを開けたままにせず閉じて終わる。
第2幕のヴォータンの語りから次第に荒々しくなりドラマチックな3幕へ、今後そこまでやってほしいと名古屋フィルさんにはお願いしたい。1とかいった企画ではなく。

前半のブリテンは昨晩のような変な掛け声もなくて楽しめました。一つ一つのインストゥルメントがブレンドしているようでもあり分解されているようでもある。昔のチェコ・フィルの弦を思いだしました。川面にうねる水草、そんなところ。チェコのほうはもっと硬質でしたけれど。

一曲目のシュトラウス、なかなか表現しづらいところですけれど、去年聴いたマクリーシュ&都響のクリアで硬質な響きとはだいぶ異なる、まろやかさが前面に出たナイーヴで高スキルが自然とにじみ出てくる。ウィンドがこれだけ充実していれば、あとは推して知るべしと最初の10分で分かったのでした。

二日間に渡り楽しみました。
ありがとうございました。


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