河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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2787- コープランド、アパラチアの春、クラリネット協、山口、チャイ4、高関、東京シティフィル、2021.4.17

2021-04-17 22:51:01 | コンサート
2021年4月17日(土) 3pm ティアラこうとう大ホール、住吉

コープランド バレエ組曲 アパラチアの春 24

コープランド クラリネット協奏曲 9-8
 クラリネット、山口真由

Int

チャイコフスキー 交響曲第4番ヘ短調Op.36 20-10-5-9

高関健 指揮 東京シティフィルハーモニック管弦楽団


なだらかな山間、小屋の煙突、空気を浄めるような煙、そんなアトモスフィアに、清く正しくキレキレなサウンドが実に心地よく鳴り響いたアパラチア、原点回帰の室内楽的な線と線の絡み合い、ウィンズ、ブラスが彩りを添える。静謐で極上なコープランド。奏でられる音が水平に広がりを魅せていき、ひとつひとつの線が美しい曲線となりエコーが返ってくる。
この素晴らしきモードが次の協奏曲まで引き継がれていく。ブレス以外くちもとが全く動くことのないクラリネットの山口さんは本当に吹いているのだろうか。まあ、目が点になるプレイ、気持ち良きコープランドの神髄ですなあ。
これら2作品の表現、作曲家が求めていたものだろう。ビューティフルなプレイにうなりました。オケメン、それにオケメンソリスト、光る実力。たっぷりと満喫。

指揮の高関は、昨今は棒持たずの振りだと思うのだが、それとも心変わりしたのかどうか、しっかり持って振っていましたね。あるべき姿だろう。
コンチェルト含め3作品ともに棒持ち振り。チャイ4の3楽章のみ素手振り。このチャイコフスキーの頭2楽章に30分かけた味わいの深さ、ともすると研究室での発表会的なエレメントが前面に出たりすることもあるが、この強固な建築物件にほんのりとニュアンスがナチュラルにちりばめられている。こうなるとラボラトリーも、もはやひとつの芸風なのだろうと感じるところも多いですね。SNSにスコアさらしての講釈は不要とは思いますが。
まあ、発表会は言い過ぎで、完成品の披露でしょう。そのような演奏でした。
ありがとうございました。
おわり















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