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2013-2014シーズン聴いたコンサート観たオペラはこちらから
2013-2014シーズン
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2013年9月6日(金)7:15pm トリフォニー
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就任披露公演
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シュトラウス ツァラトゥストラはかく語りき 33分
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ワーグナー ワルキューレ第1幕 63分
(コンサート・スタイル、字幕無し)
ジークムント、ヴィル・ハルトマン
ジークリンデ、ミヒャエラ・カウフマン
フンディング、リアン・リ
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インゴ・メッツマッハー 指揮
新日本フィルハーモニー交響楽団
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新日フィル、秋のシーズン開始。メッツマッハ―の就任披露公演と銘打ってヘヴィー級のプログラム。
ところが内容は幻滅。特に前半のツァラはリハーサル練習をしたのかどうか疑わしいレベルの演奏。自信無げなインストゥルメントの立ち上がりの悪い切れ味無しの演奏に終始。ふやけた演奏で、なんだこれはという感じ。2001年宇宙の旅は尻つぼみどころか発射できず。
後半のワルキューレに総練習の95%、前半のツァラは5%という感じだったのですが、ワルキューレに100%つぎ込んだとしても演奏水準としてはいいとはいえませんでした。
この日と翌日は、日フィルとプログラムが被っており、翌日のことを想像しながら期待に胸を膨らませて出向いたのです。
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前半のツァラは不調とかそういったレベルではなく明らかな練習不足。プレイヤーの方は解釈が存在しない分どうやって節まわしをすればいいのかとまどっている。ぶっつけ本番に近かったのではないか。聴衆を甘く見たらいけませんぜ。演奏後のパラパラ拍手聴けば分かるというもの。がっくりな演奏でした。
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後半はオーケストラが少し締まりました。こちらの方は練習の成果がありあり。ありありですが、良否は別。
指揮者の作為が明らかであり、オーケストラがかなり動かされておりました。作為の出し入れ。よく動く演奏で、それがほとんど作為的であり、プレイヤー自身による高まりがない。こなれていない。
歌はカウネでもちましたが、以前聴いたときよりも少しドライでした。もう少し潤いのある声質だったはず。歌の正確性はピッチのみならず強弱までおよびますので、このような正確無比のようなものが好きな人にはたまりません。一人気を吐きワーグナーの埃を取り去っていました。テナーは力不足。
このキャストで、11月にジュネーブ大劇場でワルキューレをやるそうですから、今日のは顔合わせなのかな。そういうレベルでした。
字幕なしの公演。
演奏自体の準備不足と字幕サポート無しは致命的。
おわり