河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

2753- オーケストラ・プロジェクト2019、小鍛冶、ブッファ/オーケストラ、鈴木、うさぎファンタジア、小鍛冶邦隆、東響、2019.11.1

2019-11-01 22:45:41 | コンサート
2019年11月1日(金) 7-8pm コンサートホール、オペラシティ

小鍛冶邦隆 ブッファ/オーケストラ(初演)   10

鈴木純明 うさぎファンタジア ~サクソフォンとオーケストラのための(初演) 17
  ソプラノサックス、アルトサックス、大石将紀

小鍛冶邦隆 指揮 東京交響楽団



恒例のオーケストラ・プロジェクト。いつも通り4品予定されていたが、2曲が諸事情により演奏できず。残りの2曲のみの演奏となった。作品完成が間に合わなかったようなお話しだったが真相はわからない。

演奏されたのは上記の2曲。合わせて正味30分にも満たない。これでは演奏会として成立しているとは言えない。払い戻しはあったようですが、全席自由席とは言え4千円チケットですからね。


今日演奏された2曲は、ともに過去をひきずっているなあといった側面が大きく、プログラム冊子にある本人解説もそのような具合ですね。

小鍛冶のタイトルはスラッシュも含め解説を読めばわかる。現在構想中のオペラブッファのオーケストラによる序曲にあたるものだろう。執拗に繰り返されるグリサンド風な細かい刻みが波のように何度も上昇する。何度も絞り上げるといった感じ。
青春の日々とフェリーニの映画の同質性のようなものがひとつのインスピレーションとなったのだろうか。響き自体は豊潤なもので音響空間の有効活用で聴かせてくれる。この序曲の後、構想中の作品がどのように出来上がるのか、楽しみです。

次の鈴木作品は、タイトルを見ただけでわかりそうな気配がある。耳をそばだてるとアイヴズ2番風な色々なピースのカオスのようなところも聴こえてくる。もっとメリハリの効いた棒だったら面白そうですね。オーケストラは満足のゆく出来栄えでしたが、硬直していて、自由度の大きな羽ばたきを指揮者がもっと喚起すればより楽しめたと思う。サックスは前半がソプラノ、後半はアルトに持ち替えてプレイ。

以上、2曲でお仕舞。間に解説、トーク、それも部分演奏交えての長いもの。自分としては、初演ものはそういった事を聞かずに聴きたかった。


演奏されなかった折笠と北爪の作品。そのうち北爪の作品は、似たような名前の作品が、今年2019年のサントリー・サマフェスの第29回芥川也寸志サントリー作曲賞選考演奏会で演奏されていた。

微妙にタイトル名が違っている。

・サマフェス2019
北爪祐道「自動演奏ピアノ、2人の打楽器奏者、アンサンブルと電子音響のための協奏曲」
・オケプロ2019
北爪祐道「自動演奏ピアノ、打楽器とオーケストラのための協奏曲」

サマフェスでの作品は初演もその前に済ませてあるわけだし、勘繰らないで眺めれば今日の作品と同じでは無くて、別の新作の作曲が間に合わなかったのだろう。
おわり











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