河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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2262- ブルックナー8番、インキネン、日フィル、2017.1.21

2017-01-21 21:33:30 | コンサート

2017年1月21日(土) 2:00pm サントリー

ブルックナー 交響曲第8番ハ短調 ノヴァーク版 17′16′27′26′

ピエタリ・インキネン 指揮 日本フィルハーモニー交響楽団

(elapsed time)
1st mvt. ex6 de5 re4 co2     17′
2nd mvt. Sc5 tr5 sc6       16′
3rd mvt. A6 B4 A4 B4 A5 Co4    27′
4th mvt. ex7 de9 re7 co3              26′


前日聴いた印象とほぼ同じ。
演奏時間は今日のほうが2分ほど短くなりました。二日目なのでこなれて滑らかになったからというのではなくて、このスローなインテンポ演奏にオケがギリギリの呼吸、インキネンの棒を待てるかどうか、待てなければ出る。少し前のめり。弦は縦に深く呼吸するような弾きこみをして揃えていくオーケストラがヨーロッパには多いですね、前のめりになりません。

スローテンポ進行。フィナーレ楽章のブラス、特に展開部での伸ばし切るブラスセクションの息の長い吹奏などは圧巻ですね。オーケストラサウンドを聴く醍醐味、満喫。
一瞬、指揮者は弦とブラスを同じ扱いにしていると感じました。ゆがみのない構築物をたてようとしている、そういった解釈と思います。

パルジファルの聖金曜日を導入するティンパニによる5個の打撃、このカタルシスに浸るまで4時間ほどかかるわけですが、その4時間を指揮者はどのように演奏してここまでもってくるか、聴いているほうも同じくどうもちこたえるのか。8番の静止画像解釈は色々とオーヴァーラップします。
それまで動きが無ければカタルシス効果は一段と大きくなるかもしれない。作品の形を作るにはどこかでカオスを作らなければならないというフルヴェンの方針系もありますね。どちらがどうという話ではないが、ワーグナー振りでもあるインキネンのパルを聴いてみたい気もします。これまで振ったことがあるのかどうかわかりませんが、リングに焦点を当てて振っている今、構成へのウエイトが高い指揮者だとは思いますしね、パルはもう少し先のような気もしますけれども。

このブルックナー解釈の起承転結、どこにあるのだろうか。先々が楽しみです。
おわり


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