河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

PC版に一覧等リンクあり。
OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

1733- アゲイン!、プロコフィエフpf協3、ガヴリリュク、運命、ノセダ、N響、2015.1.11

2015-01-11 20:30:16 | コンサート・オペラ

2015年1月11日(日) 3:00pm NHKホール

フォーレ 組曲「ペレアスとメリザンド」5′3′5′3′

プロコフィエフ ピアノ協奏曲第3番 10′10′10′
  ピアノ、アレクサンダー・ガヴリリュク
(enocre)
ショパン 夜想曲 変二長調op.27-2  6′

Int

ベートーヴェン 交響曲第5番 6′9′5′10′

ジャナンドレア・ノセダ 指揮 NHK交響楽団


同プロの二日目。
ガヴリリュクは両手で超高速そろばんでもしているように見えてきた。縦の切れ味の鋭さと、身体全体を使ったダイナミックなフレージングが見事に両立している。それで指揮者ともども草木をなぎ倒すような猛烈な演奏。物凄い。圧巻。
作品、指揮者、ピアニスト、ベストマッチです。伴奏オケは、もちろん煽られっぱなしではありません、必死に食らいついていく。死闘です。
これだからやめられない。

ノセダの棒に対するオケの出力ポイントは見た目、1拍半ほど遅れているのですが、よく見るとたぶん、その時々の一番動きのある音符、細かい音符のパートを克明に振っているような気がします。運命のようなビートのきいた曲だとよくわかります。
また、足のステップと出てくる音のタイミングが完全にずれているので曲に踊らされながら振っているのではないというのもよくわかります。
運命の最後の音終わって、まず、譜面台の小型スコアにノセダのチュッ。

ノセダは見た目、ロボコップですが真後ろから見るとフルトヴェングラーに似てなくもない。長身ですからあのような動きが決まるんですね。
ノセダの指揮風貌は身長も含めフルトヴェングラー、芸風はトスカニーニ。

フォーレは棒無しの準備体操。
今日も素晴らしい演奏ありがとうございました。
おわり



1732- プロコフィエフpf協3、ガヴリリュク、運命、ノセダ、N響、2015.1.10

2015-01-11 20:21:20 | コンサート・オペラ

2015年1月10日(土)6:00pm NHKホール


フォーレ 組曲「ペレアスとメリザンド」5′2′5′4′

プロコフィエフ ピアノ協奏曲第3番 10′10′10′
  ピアノ、アレクサンダー・ガヴリリュク
(enocre)
ショパン 12の練習曲op.25から第7曲嬰ハ短調 5′

Int

ベートーヴェン 交響曲第5番 6′9′5′10′

ジャナンドレア・ノセダ 指揮 NHK交響楽団


見た目はロボコップ、芸風はトスカニーニ。
そんな感じがぴったりのノセダの風を切る顔つきと凄まじい演奏。
ノセダの演奏会やCDは結構な数をこなしています。昔はジャンプはかなり上まで到達しましたが、今でも激しいとはいえ、だいぶ低くなりました。棒は相変わらずの卓球で言うところのフォアのロングを一人でやっている感じ。タイミングはゲルギエフと似たりよったりで、ボーと見ていると、なんでこんなにずれて音が出てくるのかな、1拍半遅れだよね、となってしまう。ゲルギエフと会う前からあのような棒だったと思います。

プログラム後半の運命は激しい猛速で草木をなぎ倒すような演奏でした。第3楽章の冒頭、やり直しがありました、ベースの入りが決まらなかったのですかね。妙な3拍子とあの棒ですから、N響は何度もノセダと共演しているが克服するにはもっと回数を重ねるべきなのかもしれない。
冒頭の運命の扉叩きの4個目の伸ばし音、ノセダのタイミングだとあの音、2回振る。1回目は腕で、2回目は両肩で、そこで初めて音が出てくる。あの呼吸ですね。N響だとしっくり決まるところは決まる。

いずれにしても最初から最後まで激しい音楽が鳴り響きました。彼の振るイタオペは引き締まったものではあるのですが、この日の運命のような過激なものではないと思います。圧巻の演奏でした。イタリアの猛士ですね。
終楽章提示部繰り返しあり。

前半のガヴリリュク、お初で聴きました。1984年生まれとあるからまだ30歳といいつつ、激しく活躍しているようです。プレイは激しいというより切れ味鋭い。あまりにも鋭いので激しく見えてくるといったところか。
プロコフィエフ作品独特の線の細さや奇妙な動きがガラス張りのようなタッチで弾き込まれていく様は圧巻ですね。オケ伴奏がどんどん押していって、しまいにはオケが先かピアノが先かの状態になる、ノセダも煽る煽る。このように音楽におけるヒート感やカタルシス的なもの、生まれるべくして生まれる、音楽の再生というより生成、創造、生き生きとしている。このようなものを求めている自分。本当に満足の一夜でした。
ピアノであれなんであれリサイタルにはほぼ出かけないのですが、ちょっと行ってみようかなという気になりました。

最初のフォーレ、ノセダのフォーレ。なんでこの選曲なのだろうと思いながら少しうたた寝。

おわり





1731- 新春、ワーグナー、チャイコフスキー、準・メルクル、読響2015.1.10

2015-01-11 19:34:31 | コンサート・オペラ

2015年1月10日(土)2:00pm 東京芸術劇場

≪ワーグナー・プログラム≫
ニュルンベルクのマイスタージンガー、前奏曲 10′
ローエングリン、はるかな国 5′
     ローエングリン:テノール、永田峰雄
ローエングリン、第3幕への前奏曲 4′

タンホイザー、おごそかなこの広間よ 5′
     エリーザベト:ソプラノ、安藤赴美子
タンホイザー、序曲 14′

Int

≪チャイコフスキー・プログラム≫
ナッツクラッカー 行進曲、アラビアの踊り、トレパック、花のワルツ 2′4′1′8′
ロココの主題による変奏曲 19′
     チェロ、ダニエル・ミュラー・ショット
(encore)
リスト(ダニエル・ミュラー・ショット編曲) ハバネラ 2′

イタリア奇想曲 16′

準・メルクル 指揮 読売日本交響楽団


これが新春にふさわしいかどうかわかりませんが、曲数と出演者は山盛り。
前半のワーグナーは作品の出来上がり順番とそのなかでのピースが双方とも後(あと)のものから演奏されるというユニークなプログラムですね。

メルクルはオペラを越えた指揮も出来るので、近くで見る振り姿も結構な臨場感なのです。得意な幻想でなくても見ごたえ十分。長身痩躯で軽やかに動くと言いますか、激しい腕の振りで、遠心力で体も浮く感じ。ですから作為的な身振りに見えない。あくまでも自然体ですね。
オーケストラは三が日のお酒がのこっているのかどうか、ちょっと不安定気味な箇所が散見。

ローエングリンの永田さんというのはたぶんお初、ソフトで聴きやすい。オペラまるごとだと息が続くかな、と言う部部分がありますが、正月早々すばらしい斉唱をありがとうございます。
同じく第3幕への前奏曲はお尻のところに婚礼のフレーズを追加して締めくくる、なんとなくおめでたいモード

タンホイザーのエリーザベト安藤さんは、全くの余裕モードでイメージ通りの美声が響き渡りました。奥行き感がありますね。
座席が近く、安藤さんは私を見て歌ってる感じ。

逆行進行プログラム、楽しみました。


後半は、オール・チャイコフスキー。
オケもキリッと切れ味が出てきてロココはもやもやしない、ミュラー・ショットさんはその伴奏の上に柔らかく図太く耳に馴染む響き。本日3人目のソリストということで、それなりに華のある形で締めてくれました。

最後はイタリア奇想曲。メルクルはこうゆうのは得意ですね。奇想曲その名の通り、あちこちに戯れて飛び跳ねてむらっけのある曲。オケはちょっとヘヴィーなところがありますが、動きは鈍重にならずに動き回っておりました。

お正月から楽しい演奏会、ありがとうございました。
おわり