河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

PC版に一覧等リンクあり。
OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

813- バルビローリの唸り声 マーラーライブ

2009-04-14 00:10:00 | 音源

マーラー6

バルビローリ/ベルリン・フィル

1966.1.13 ライブ(MONO

1_2

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マーラー2

バルビローリ/ベルリン・フィル

1965.6.3 ライブ(MONO

2_2

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マーラー3

バルビローリ/ベルリン・フィル

1969.3.8 ライブ(STEREO

3_2

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ベルリン・フィルを振ったマーラーだが、バルビローリの泣き節全開。主題のエンディング、各フレーズの終息のしかた、事切れそうな滴るおそさまでヒタヒタともっていき、聴衆に緊張をしいる。6番なんか泣き終わりだ。第2楽章にアンダンテをもってきていて、ここもいい。ベルリン・フィルの表現能力のキャパの大きさもたいしたもの。

それにもまして、だ。

指揮者の声がやたらとよく聴こえる。声と言っても、うなる、うなる。最初から最後までうなりっぱなし。マイクの位置のせいなのだろうが、これはかけ声ではなく、一緒になって演唱しているようなもんだ。

この623番は聴けば聴くほどいい味がでてくる。バルビローリの刻印が明確にある。

録音は62番はモノフォニックだが3番ともども同じようなレベルだ。バルビローリのマーラーを聴くには問題ない。

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3番の第6楽章に関して、昨今の演奏は傾向として非常にスローな解釈が多く、その速度はこの楽章の最初のテンポが最後までほぼ保持される。途中多少の変化はあるが、基本はそのスローさなのだが、このバルビローリの演奏は最後に明瞭にテンポを入れ替え、ティンパニを叩きまくり、明るく明瞭にクリアに天上に昇天する。この交響曲にふさわしいのではないだろうか。このような解釈をする指揮者は今は皆無。

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演奏の出来具合、腕ではなく、気持ちのノリ具合は、写真の順番と一緒。

623番といったところか。

3番は、BBC放送からでているハレ管弦楽団との演奏の方がいい。ベルリン・フィルと腕が違う部分もあるが、ノリ具合はこちらが上。最後の快速テンポも完全にきまっている。

おわり。

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