東郷町議会議員 かどはら武志(日本共産党)

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森英樹先生(名大名誉教授)の講演を聴く

2010年01月24日 | 憲法

 いこまい館で名大名誉教授で龍谷大学法科大学院教授の森英樹先生の講演(「東郷9条の会」主催)があったので聞きに行きました。

 演題は「政権交代で、どうなる憲法9条」でした。

 やや空席が目立つ状況を指して、「憲法を守りたい人が安心しているのかも知れないが」と辛口のユーモアが冴えていました。

 先の総選挙の結果、積極的に改憲を目指す国会議員が減って、改憲が遠のいたと思える状況があります。しかし鳩山首相はまぎれもない改憲派で、しかも9条には「欺瞞的」という最大級の悪罵を投げつけています。鳩山首相のホームページ 鳩山由紀夫ホームページには、「自衛軍」が明記された「憲法試案」が、今なお掲載されている、こういったことに注意を促していました。

 森先生の講演で私が重要だと思ったのは、民主党政権に国民は何を期待しているのか、また民主党政権はこれに応えることができるのか、という視点です。

 国民は、後期高齢者医療制度などという高齢者差別・高負担を押し付ける自民党・公明党政権に怒り、「生活第一」を掲げた民主党に期待を込め、政権交代を実現させたが、民主党政権の第一の売りであった「事業仕分け」では、軍事費が相変わらず聖域のままだった。これは「日米安保優先」の呪縛にとらわれているためで、ここで変わることができなければ、国民の期待に応じる政策実現は無理だろう、という話だったと理解しています。

 このことを森先生は「無駄遣いへの怒りを9条精神で軍事費無駄遣いへの怒りにつなぐ」とまとめられました。

 講演で森先生は「『朝日』のような憲法に好意的だと思われていた新聞でさえ、日米安保を当然とした社説を出す」と述べましたが、このようなマスコミ状況の中だからこそ、軍事費を聖域としない財源論をもっと広げていく努力が必要だと思いました。

名護市長選挙、基地拒否の新人が勝って良かった

 講演で、森先生は「注目して」と述べていました。

 午後8時16分に、早々と勝利の速報が出されました(「読売」)。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100124-00000692-yom-pol

 稲嶺ススム候補は民主党も推薦していましたが、いよいよ民主党政権の姿勢が問われる情勢になってきました。

 住民の土地を強奪して作った普天間基地は「移設」ではなく「無条件撤去」を!

 これからが正念場です。

 「普天間問題 赤嶺議員の質問」(1月24日)、ぜひご覧ください。ラジオで聞きましたが、涙なしには聞けませんでした。

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