書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

ウォルター・クロンカイト著 浅野輔訳 『クロンカイトの世界』

2018年05月23日 | 伝記
 いつもながら浅野輔氏の訳は原文を彷彿させる――たとえ原文を知らなくてもこうであろうと当否は別として想像できる――、すばらしさである。私の好みをここから抜けば、つまりは訳文くさくない、しかし日本語日本語もしていない、英語のハードとソフトの要素を取り入れた、清新な日本語の文体ということになるのだろう。

(阪急コミュニケーションズ 1999年8月)