もと大月書店、1985年8月刊。
いろいろな人がいて、いろいろな考え方があるのは、国籍や文化や民族や人種にかかわらず人間社会においては当然であり、敗戦という異常な環境下では、そのありようがいっそう際だってくるとしてもまた当然だろう。ここから日本人に関して何らかの一般的な結論を引き出すのは少々むりではないかという感想。
マッカーサーへ手紙を書いた人間よりも(手紙は約50万通あるそうだが)、はるかに多くの数の日本人(当時の総人口8,000万人)が、手紙など書かなかった。さらにいえば、投書マニアを一般人と見なしてよいのかという疑問も残る。
(岩波書店版 2002年6月)
いろいろな人がいて、いろいろな考え方があるのは、国籍や文化や民族や人種にかかわらず人間社会においては当然であり、敗戦という異常な環境下では、そのありようがいっそう際だってくるとしてもまた当然だろう。ここから日本人に関して何らかの一般的な結論を引き出すのは少々むりではないかという感想。
マッカーサーへ手紙を書いた人間よりも(手紙は約50万通あるそうだが)、はるかに多くの数の日本人(当時の総人口8,000万人)が、手紙など書かなかった。さらにいえば、投書マニアを一般人と見なしてよいのかという疑問も残る。
(岩波書店版 2002年6月)