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書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

ポンサルマーギーン・オチルバト著 内田敦之ほか訳 『モンゴル国初代大統領 オチルバト回想録』 から

2009年09月08日 | 抜き書き
 企画者佐藤紀子。 

 モンゴル国は清朝の庇護下で「ハルハ法典」を持っていた。これはこの国が独立を失い、清朝支配下に入ったのではないことを証明する大きな根拠ではなかろうか。象徴的な君主や支配というものは、当時ばかりか今日でも存在している。オーストラリアの元首は英国女王エリザベス二世である。だからといって、オーストラリアを独立国家と見なさぬとは、世界中の誰も口にしない。国連加盟国である。 (「第五章 モンゴル国家」 本書164頁)

(明石書店 2001年10月)