室鳩巣『明君家訓』で用いられるところの、「義理に基づく(主君への)抗命を肯定する」(著者の形容)“義理”という語についての、著者による注釈。
ここにいう「義理」とは、通例知られている情緒的・習俗的に頽落した意味でのそれとは別ものである。それは普遍的な意味での「善」であり、現実の諸権威を超越した「正義の道理」に他ならないであろう。 (「三章 『御家』と『藩』――日本型組織の成立」“(3)武士道とは「個」の完成を目指すもの”、本書88頁)
(岩波書店 同時代ラブラリー版 1997年6月)
ここにいう「義理」とは、通例知られている情緒的・習俗的に頽落した意味でのそれとは別ものである。それは普遍的な意味での「善」であり、現実の諸権威を超越した「正義の道理」に他ならないであろう。 (「三章 『御家』と『藩』――日本型組織の成立」“(3)武士道とは「個」の完成を目指すもの”、本書88頁)
(岩波書店 同時代ラブラリー版 1997年6月)