書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

「安重根義士死去100年、韓国とハルビンで記念式典」 から

2009年10月27日 | 抜き書き
▲「東亜日報」OCTOBER 27, 2009 08:27。 (部分)
 〈http://japan.donga.com/srv/service.php3?biid=2009102700678

 ソウル南山(ナムサン)の安重根義士記念館前広場では、鄭雲燦(チョン・ウンチャン)首相など政府要人や独立会の会員、安義士の孫娘ヨンホさん(72)ら遺族10人あまりと市民など計1200人あまりが参加し、「安重根義士崇慕会」主催の記念式典が行われた。/行事は、「百年の愛国、千年の繁栄」というテーマの記念公演や記念挨拶、独立軍歌の提唱、万歳三唱などの順で進められた。鄭首相は挨拶の中で、「安義士は、我々の誇らしい民族魂の表象であり、世界平和を悟らせる灯火となっている」とし、「(安義士の)東洋平和や人類共栄の精神は、今も世界の人々にすばらしい手本となっている」と語った。

 つまり韓国という国は、テロリズムを国家の基本理念とし、殺人者を望ましい国民像としているということだろう。私は、赤穂四十七士を「義士」とよぶのにやぶさかではないが、一人の老人を寄ってたかってなぶり殺しにしたに等しい行為は誉められない。井伊直弼を討った水戸藩ほかのさむらいたちを維新回天に貢献した人びととして偉いとは思うが、それでもテロという手段を取った一点は首肯できない。だが韓国は、違うらしい。すくなくともその為政者は、正義のために人の命を奪うのは良いことだ、素晴らしいことだと、みな見習えと、国家の名において臆することなく内外に宣言しているわけだ。韓国という国は、立国の精神が根本において歪んでいるのではないか。安重根の行為は、北朝鮮でさえテロリズムだと認めているというのに。