2010年11月23日「『新たな日中摩擦 鉄道技術“盗用”の中国が各国に売り込み攻勢(1/2ページ)』 を読んで」より続き。とりあえず、同趣旨のエピソードを見つけた。
炎武は或る人に書を与へて云ふ、今の人が簒輯する書は、正に今の人が銭を鋳るが如きものである。古人が銭を鋳るときは、銅を山より采つて用ひたのであるが、今の人は旧銭を買つて廃銅と称し、改鋳するだけのことである。〔中略〕しかし自分がこの書〔『日知録』のこと〕を著はすには、早夜誦読し反復尋究して、一歳の間僅かに十余条に過ぎない。しかしながら、此れは山から采り来つた銅たること間違ひなし、と。 (本書514頁。原文旧漢字)
(岩波書店 1963年12月第1刷 1967年7月第7刷)
炎武は或る人に書を与へて云ふ、今の人が簒輯する書は、正に今の人が銭を鋳るが如きものである。古人が銭を鋳るときは、銅を山より采つて用ひたのであるが、今の人は旧銭を買つて廃銅と称し、改鋳するだけのことである。〔中略〕しかし自分がこの書〔『日知録』のこと〕を著はすには、早夜誦読し反復尋究して、一歳の間僅かに十余条に過ぎない。しかしながら、此れは山から采り来つた銅たること間違ひなし、と。 (本書514頁。原文旧漢字)
(岩波書店 1963年12月第1刷 1967年7月第7刷)