書籍之海 漂流記

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「北朝鮮が韓国領土に砲撃、韓国戦争以来初めて…韓国軍兵士2人死亡、民間人20人負傷」 から

2010年11月24日 | 抜き書き
▲「東亜日報」NOVEMBER 24, 2010 09:19。
 〈http://japan.donga.com/srv/service.php3?biid=2010112430388

 北朝鮮軍が23日午後2時34分ころ、黄海南道江寧郡(ファンヘナムド・カンニョングン)サンギョリ一帯の、一名「ケモリ」とムドの海岸砲吉から延坪島(ヨンピョンド)に向けて、海岸砲100発あまりを発射し、韓国軍海兵隊のソ・ジョンウ兵長(22)とムン・グァンウク二等兵(20)が戦死し、兵士17人と民間人3人が怪我を負った。延坪島の住民たちは地下の避難所などに避難したが、民家数軒が砲撃を受けて燃え、島の山には火が着いた。
 1953年に休戦協定が結ばれて以来、韓国領土に北朝鮮が砲撃を加え、それによって民間人の負傷者が出たのは初めて。


 なお「asahi.com」の記事によれば、その後の韓国関係当局発表によれば民間人の負傷者は4人、火災に遭った民家は22戸らしい。

 これが事態であるとすれば、いまこの時点で何のためにこのような行動に踏み切ったかということが問題となる。まずは外的要因ではなく、北朝鮮の内部事情によるものと見なすのが妥当だろう。いま北朝鮮がこのような過激な行動にでなければならない理由が、周囲の環境にはないからである。
 内部事情によるものとして、次に問題となるのが、この砲撃が、米国および中国そしてそのほか関係諸国の諸事情を読み切って、このくらい踏み出しても大丈夫と判断しての挙か、あるいはこれくらいの暴挙をしてみせなければならないほど、内的事情が切迫していて、その必要に駆られてのやむを得ざる突出かということだ。