書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

「幸村が掘った?『真田の抜け穴』跡を初公開」 から

2010年11月21日 | 抜き書き
▲「YOMIURI ONLINE(読売新聞)」2010年11月21日11時00分。(部分)
 〈http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20101120-OYT1T00939.htm

 抜け穴跡は、真田丸が築かれたとの伝承がある三光神社の境内にある。普段は鉄格子の扉で閉ざされ、現在は入り口から約3メートル先で土砂にうずもれてしまう。「真田十勇士が奇襲に使った」などの説が伝わる一方、防空壕(ごう)跡との見方もある。

 “幸村が掘ったもの”と言うならアリ、“信繁が掘ったもの”と言ったなら末尾に(?)を付けるべしという私感。

失望のとき

2010年11月21日 | 抜き書き
▲「梶ピエールの備忘録。」2010-11-20、「国家はやはり暴力装置」(部分)
 〈http://d.hatena.ne.jp/kaikaji/20101120

 この本〔劉暁波著/野澤俊敬訳『現代中国知識人批判』徳間書店〕を開いてみればわかることだが、劉暁波が欧米かぶれの近代主義者だというようなレッテル貼りはまったくの誤りで、むしろアジアにおける「抵抗する知識人」の系譜に連なる人物であることがよくわかる。

 この本のどこをどう読めばこんな結論(というか印象)が出てくるのだろう。それとも梶ピエール氏が、マルクス主義者ではないにせよ、「人知と人力で社会(世界の森羅万象)は思い通りに設計できる(変えられる)」と考える、社会科学の徒だからか。