ツナさんの小部屋

団塊世代のおじさんの趣味や生活の一部を紹介します。同じ趣味を持つ人たちと交流できればうれしいと思います。

市議会議員にタダ弁?

2008年02月15日 21時52分40秒 | ツナさんの独り言
 今朝の産経新聞の地方欄にあった、小さな記事が目にとまった。

 「議員の昼弁当、津山市が廃止」というもので、概略の内容はこういうものであった。

 「津山市は、これまで市議会開催日に市議会議員に市費で支給してきた昼食弁当を3月定例会から廃止することを決めた。これは、年4回の定例会や臨時会の他、各委員会・全員協議会の開催の都度、1食あたり800円の昼食弁当を支給していたもので、19年度は当初予算として議会需用費・食料費の中から、159万円を予算計上していた。今まで、慣例として支給されてきたが議員の代表者会議で返上話が持ち上がり、新年度からの廃止を前倒しして、3月定例会から実施することとなった。」というもので、まったくもって何たることかとため息の出る思いがした。

 津山市といえば、岡山県第3の都市であるが、未だに債務は1390億円を数え、明らかに失敗だった箱物行政の象徴「アルネ津山」に毎年4億円をつぎ込まなければならない、決して健全とは言えない財政状況に苦しむ町である。

 ここ数年は、一応額面上は黒字になっているようだが、これとても貯金を取り崩しての黒字であり、褒められたものではない。

 そう言う中にあって、議員報酬年間750万円余り、これに加えて月5万8千円の政務調査費を支給されている市議会議員に対し、彼らの仕事場である議会に出勤したら、無料で昼食があたるという、まことにもってふざけた慣習が行われてきたことに腹立たしさを通り越して、暗澹たる思いに駆られる。

 一般のサラリーマンは、景気の低迷が続く中、切り詰めて切り詰めて毎日を送っており、昼食などは文字通り身銭を切って少しでも安価にすまそうと努力している。

 市全体の財政規模の中で決して大きな金額ではないが、こうしたことを続けてきた精神構造に大きな問題があると思わざるを得ない。

 幸いにして、これについては廃止されるが、まだまだ他にもこうしたおよそ市民感覚からかけ離れた税金の使い方が行われているに違いないと思う。

 今回は、議会の方は自浄作用が働いたが、果たして市役所に働く地方公務員の意識はどうだろうか。

 大阪府では、府民の圧倒的な支持を得た若い新たな知事の下、これからドラスティックな改革が行われようとしている。

 もう、今までのような馴れ合いの地方行政を行っていたのでは、いずれ夕張市のような末路をたどることになる。この小さな田舎町でも正すべきは正し、変えるべきところは断固として変えていかなければならない。

 市長の強力な指導力を期待したいものである。