ここのところ、漁船とイージス艦の衝突事故に関する報道が、毎日かなりの時間を割いて行われている。
事故そのものについては、素人の私ごときがとやかく言う筋合いのものではない。恐らく、双方に過失があって起きたものであろうし、行方不明のお二人には本当にお気の毒で心から無事を祈りたい。
しかしながら、事故後の防衛省及び海上自衛隊の迷走ぶりは目を覆うばかりだ。
誤ちを認めたくない心理は分かる。だが、自衛官は身分は特別職の国家公務員だが、昔風に言うと武人である。武人の武人たるゆえんは、潔さにある。
妙な小細工などせずに、自らの過ちは潔く認めて欲しい。これを忘れて自らの保身に走るなど、もってのほかであると思う。
それともう一つ、気になったことがある。
事故後、防衛省(海上幕僚監部かも知れないが)は、事故の捜査をしている海上保安庁の許可を得ずに、当直士官であった航海長を事情聴取のためにヘリコプターで防衛省に呼んでいる。
このことは、小さなことのように思えるが、私にはそうは思えない。
自衛隊法第80条に次のような規定がある。
「防衛出動または命令による治安出動に際して、内閣総理大臣は必要があると認める場合は、海上保安庁の全部または一部を防衛大臣の統制下に入れることが出来る。」
これは、平たく言うと、海上保安庁の持つ巡視船などを海上自衛隊の戦力の補完勢力として使おうと言うことである。
要するに、海上保安庁の艦船は有事の際、海上自衛隊の一部として使われると言うことである。
ここに今回の海上保安庁の権限を無視した海上自衛隊就中防衛省の心理的傲慢さが感じられて仕方がないのである。
防衛省は、防衛省のための組織ではない。
国民の前に、あくまでも謙虚であって欲しいものである。
事故そのものについては、素人の私ごときがとやかく言う筋合いのものではない。恐らく、双方に過失があって起きたものであろうし、行方不明のお二人には本当にお気の毒で心から無事を祈りたい。
しかしながら、事故後の防衛省及び海上自衛隊の迷走ぶりは目を覆うばかりだ。
誤ちを認めたくない心理は分かる。だが、自衛官は身分は特別職の国家公務員だが、昔風に言うと武人である。武人の武人たるゆえんは、潔さにある。
妙な小細工などせずに、自らの過ちは潔く認めて欲しい。これを忘れて自らの保身に走るなど、もってのほかであると思う。
それともう一つ、気になったことがある。
事故後、防衛省(海上幕僚監部かも知れないが)は、事故の捜査をしている海上保安庁の許可を得ずに、当直士官であった航海長を事情聴取のためにヘリコプターで防衛省に呼んでいる。
このことは、小さなことのように思えるが、私にはそうは思えない。
自衛隊法第80条に次のような規定がある。
「防衛出動または命令による治安出動に際して、内閣総理大臣は必要があると認める場合は、海上保安庁の全部または一部を防衛大臣の統制下に入れることが出来る。」
これは、平たく言うと、海上保安庁の持つ巡視船などを海上自衛隊の戦力の補完勢力として使おうと言うことである。
要するに、海上保安庁の艦船は有事の際、海上自衛隊の一部として使われると言うことである。
ここに今回の海上保安庁の権限を無視した海上自衛隊就中防衛省の心理的傲慢さが感じられて仕方がないのである。
防衛省は、防衛省のための組織ではない。
国民の前に、あくまでも謙虚であって欲しいものである。