くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「世界を信じるためのメソッド」森達也

2016-03-12 16:13:54 | 社会科学・教育
 小学校のメディアの授業を見る機会がありました。
 五年生。「メディアとのつきあい方」という教材だったと思います。ピラミッドの写真を例に、撮影する場所や位置、切り取り方で与える印象が変わるというもの。
 自分が提示するとしたら、どういう展開にするだろうかと思いながら拝見しました。
 多分、最初は自分で写真分析させるかな。ある程度発表して説明したら、教科書とは違う写真を使って追試する。フレームから見えるものを考えさせて、自分たちも無意識にそうやって写真を撮っていることに気づかせる。うーん、中学生なら部活の様子を四コマで描かせて、どうすれば効果的に説明できるか考えさせるのもありかも。
 
 つい、こういうことを考えてしまうわたし。
 今年のメディアの授業は、新聞二紙の比較をしました。スポーツに絞って、グループごとに。(政治問題もやってみると結構発見がありました)
 説明を聞くと納得できるけど、相手が理解できるように分析するのは難しいようです。でも、いろいろと自分だけでは気づかない視点にも触れてなるほどと思ったという感想がありました。
 
 メディアリテラシーに関する問題が語りかけられるような口調で書かれ、考えながら読める一冊です。
 実は再読なのですが、結局最後までしっかり読んでしまいました。