くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「放課後の厨房男子」秋川滝美

2015-11-12 05:00:57 | 文芸・エンターテイメント
 この方「居酒屋ぼったくり」の人なんですね。持っているけど読んでいない一冊です……。
 で、秋川滝美「放課後の厨房男子」を読みました。もう図書館に返してしまいましたが。
 陸上部だったのに、故障で転部を余儀なくされた大地は、先輩に誘われて「包丁部」に入ります。
 初代部長が、料理部であることを親に隠すために「刀剣研究部」(包丁も刀剣ですから……)として設立したこの部。男子校であるがゆえか、常に部員はぎりぎり五人。新入部員が入らないと廃部になってしまいます。
 それで、春には豚汁を作って試食してもらったり、調理の場面を見てもらったりするのですが、なにせお腹をすかせている少年たちですから、食べるだけ食べて逃げてしまう。
 三年生の部長日向(筋骨たくましい)が非常に料理上手で、お弁当コンクール応募してエントリー決定し、文化祭を彼抜きでやりきることになった話がおもしろかった。
 スコーンとクロッテドクリームを作ることになり、予算の関係から代品になるクリームを模索する彼らに、顧問のみこちゃん先生が材料のアドバイス。クリームチーズと植物性生クリームと……とあげていく材料を、日向が分量を変えていきながら探っていきます。おいしそう!
 また、野菜炒めはまずレンジで火を通すとシャキッと仕上がるというのも真似してみたいですね。
 豚汁にしょうがというのは、うちでは入れないのでちょっと興味があります。お好み焼きもおいしそうでした。
 「居酒屋ぼったくり」は多分車のトランクに入っているものと思われるので、探してみます。
 わたしは、大地を誘った先輩(月島? 名前はうろ覚えです……。三人で日月土だなーと思った記憶が)がかっこいいと思いました。
 それから、語源を調べる趣味のある後輩! 庖丁って牛一頭さばく故事だったんですね。わたしも語源いろいろ調べてみたくなりました。