ついに若旦那のお嫁さんが決定ときいて、さらには消息を絶った父親を探しに大阪に行く(しかも七之介さんの知り合いの家!)ときいて、てっきり要さんが登場するのかと思ったら、予想外の展開でした。
でも、表紙カバーのイラストにそれらしき絵がないので、それはやっぱりありえないのですね。(柴田ゆうさんはいつもストーリー展開に沿ったイラストなので、表紙を見ればあらすじが思い出せるのですよね。すばらしい!)
畠中恵「すえずえ」(新潮社)。
栄吉の縁談話から始まり、若旦那の活躍、その噂を聞きつけてやってきた仲人たち、そして、長崎屋の隣に建てられた一軒家。
妖たちがこれから先どうやって過ごしていくのかということが描かれます。
妖狐の血を引くために妖を見ることができる若旦那。守り役の二人の兄やも強力な妖であり、少しずつ居場所を失いつつある妖たちには、長崎屋は過ごしやすい場所です。
でも、若旦那にお嫁さんがきたら?
この平穏な暮らしは続くのでしょうか。
今回は、妖と共存できるであろうあの方を若旦那と添わせることで解決しますが、世の中は次第に文明開化の気配。そのとき妖たちはどうするのか、ということも畠中さんは提示したわけです。
すなわち、人として巷間に混じり生きていく。
湯屋に行く、近所と付き合う、着替えもする。
思えば、明治の世の中を描いた他の作品にも、妖でありながら人として生きている存在を登場させていましたよね。
そして、佐吉の思いは外伝につながっていくのだなと感じました。
でも、表紙カバーのイラストにそれらしき絵がないので、それはやっぱりありえないのですね。(柴田ゆうさんはいつもストーリー展開に沿ったイラストなので、表紙を見ればあらすじが思い出せるのですよね。すばらしい!)
畠中恵「すえずえ」(新潮社)。
栄吉の縁談話から始まり、若旦那の活躍、その噂を聞きつけてやってきた仲人たち、そして、長崎屋の隣に建てられた一軒家。
妖たちがこれから先どうやって過ごしていくのかということが描かれます。
妖狐の血を引くために妖を見ることができる若旦那。守り役の二人の兄やも強力な妖であり、少しずつ居場所を失いつつある妖たちには、長崎屋は過ごしやすい場所です。
でも、若旦那にお嫁さんがきたら?
この平穏な暮らしは続くのでしょうか。
今回は、妖と共存できるであろうあの方を若旦那と添わせることで解決しますが、世の中は次第に文明開化の気配。そのとき妖たちはどうするのか、ということも畠中さんは提示したわけです。
すなわち、人として巷間に混じり生きていく。
湯屋に行く、近所と付き合う、着替えもする。
思えば、明治の世の中を描いた他の作品にも、妖でありながら人として生きている存在を登場させていましたよね。
そして、佐吉の思いは外伝につながっていくのだなと感じました。