これもシリーズ二冊め。「行動心理捜査官・楯岡絵麻 ブラック・コール」(宝島文庫)。
容疑者を百パーセント落とす「エンマさま」こと楯岡絵麻。自称二十八歳。
十五年前、恩師栗原裕子を殺害され、その犯人を追うために警察官になりました。
彼女は、栗原を殺した犯人と言葉を交わしているのです。月日が経つうちに、その容貌もあやふやになっていく。しかし、同じような犯罪をその男は続けているのではないか。
ある事件で、現場から毛髪が発見されます。栗原のときに見つかった遺留品と同じ人物と判定されて……。
相手の特徴をつかむために、わざとフレンドリーに振る舞う楯岡と、その様子にやきもきする後輩刑事のペアがおもしろい。
さらに異常な心理下にある犯人や、容疑者たちとのかけひきが読み応えあります。
ある学園に爆弾が仕掛けられて、それを作った少年と接見するのですが、どうやらもうひとつの爆弾があるらしい。
彼がターゲットにしたのは?
6時には爆発するらしいことを読み取った楯岡の行動が印象的でした。
この話には、以前マラソンの際に仕掛けられた圧力鍋による爆弾が描かれています。他の話にも時事的なモチーフが見られて、なんだかリアルな感じがしました。同時代的といいますか。少し経つと古くなってしまうのが欠点かもしれませんが。
楯岡のような計算されたコミュニケーションスキルがほしいなあとちょっと思ったり。
容疑者を百パーセント落とす「エンマさま」こと楯岡絵麻。自称二十八歳。
十五年前、恩師栗原裕子を殺害され、その犯人を追うために警察官になりました。
彼女は、栗原を殺した犯人と言葉を交わしているのです。月日が経つうちに、その容貌もあやふやになっていく。しかし、同じような犯罪をその男は続けているのではないか。
ある事件で、現場から毛髪が発見されます。栗原のときに見つかった遺留品と同じ人物と判定されて……。
相手の特徴をつかむために、わざとフレンドリーに振る舞う楯岡と、その様子にやきもきする後輩刑事のペアがおもしろい。
さらに異常な心理下にある犯人や、容疑者たちとのかけひきが読み応えあります。
ある学園に爆弾が仕掛けられて、それを作った少年と接見するのですが、どうやらもうひとつの爆弾があるらしい。
彼がターゲットにしたのは?
6時には爆発するらしいことを読み取った楯岡の行動が印象的でした。
この話には、以前マラソンの際に仕掛けられた圧力鍋による爆弾が描かれています。他の話にも時事的なモチーフが見られて、なんだかリアルな感じがしました。同時代的といいますか。少し経つと古くなってしまうのが欠点かもしれませんが。
楯岡のような計算されたコミュニケーションスキルがほしいなあとちょっと思ったり。