「ふるさと～伝えたい思い～」ナターシャ・グジー

　ナターシャ・グジーさんのコンサートに行ったのです。すごく美しかった！
　会場で買ったCDブックがこれ。「ふるさと～伝えたい思い～」(オフィスジルカ)。始まる前に買ったので、どうしても知っている歌が多いものを買ってしまいましたが、ロシアの民謡的な歌もよかったなー。「深い井戸」が好みでした。
　わたしは「いつも何度でも」が好きなので、ステージの生歌にうっとり。ナターシャさんはこの歌を、チェルノブイリからの避難体験のお話に絡めて歌ってくださったのですが、すうっと心に染み入る素敵な一曲でした。
　ナターシャさんは幼いときにチェルノブイリ原発の爆発事故を体験。夜中だったので事故について知らず、次の日は戸外で遊んでいたそうです。事実を知らされたのは翌日。三日後には帰れるからと避難を受け入れたものの、以来二十年経っても戻ることがない。
　バンドゥーラという民族楽器を弾きながら素晴らしい歌を聞かせてくれるナターシャさん。軽々と扱っているけど、なんと重さ八キロもあるとか。ハープのような音色の弦楽器です。アンコールの「アメイジンググレース」(アカペラ！)も素敵だった。
　何年か前にラジオ出演されたときに聞いて、ずっと気になっていたので今回はとても嬉しい企画でした。道徳の教科書にも平和を求める思いが紹介されていますね。
　ナターシャさんの描いたイラストもたくさん載っています。こうやってみると、民族によって絵画のタッチも異なるように感じます。
　是非また聞きたい！　素敵なソプラノでした。