困った。斎藤美奈子の本がこんなに眠いのは初めてです……。買ってからついうとうとする回数が増え、夜も早く寝てしまう毎日。
おもしろいのですよ。でも、斎藤さんこのごろ少し社会派寄りですよね?
わたしも、社会科学の本は嫌いではありません。でも、政治の話題ばっかりなのは嫌なんだなー。本を三冊読んでの書評がメインのはずなんですが。
と思っていたら、第三章あたりはとても楽しかった。中でも頷いたのは、「おそうじに開運パワーを求める信心深き人々」です。「そうじ力の効果のほどもほとんど魔法なみ」「なにからなにまで、もう夢のようである」わ、わかる。わたしはこういうの苦手なので、つい引いてしまうのですが、信じている人はもう本気なのです。ラッキーなことがあったことを全てそうじに絡めるのはどうなのでしょう。じゃあ、そうじが苦手な人はラッキーなことはひとつもないわけ?
欄外に「トイレの神様」についてちょこっと書いてありますが、ヒットソングを出して歌手として成功したことは幸運なのかも知れません。が、家にいづらくなったのとかおばあさんの死の場面とか、ラッキーなことばかりではないと思うのですが。
「映像メディアの手法に見る『演出』と『やらせ』の間」もおもしろい。メディアリテラシーを考えるきっかけになりますよね。
象のCM(水中に転落した子象を助けるものですね)について書いている部分を読んで、俳優が演じるのだったらみんなそのつもりで見るであろうに、動物だとドキュメンタリーみたいに読み取ってしまうのかもと感じました。
「月夜にランタン」(筑摩書房)という書名は、いうなれば「夏炉冬扇」と同意です。
おもしろいのですよ。でも、斎藤さんこのごろ少し社会派寄りですよね?
わたしも、社会科学の本は嫌いではありません。でも、政治の話題ばっかりなのは嫌なんだなー。本を三冊読んでの書評がメインのはずなんですが。
と思っていたら、第三章あたりはとても楽しかった。中でも頷いたのは、「おそうじに開運パワーを求める信心深き人々」です。「そうじ力の効果のほどもほとんど魔法なみ」「なにからなにまで、もう夢のようである」わ、わかる。わたしはこういうの苦手なので、つい引いてしまうのですが、信じている人はもう本気なのです。ラッキーなことがあったことを全てそうじに絡めるのはどうなのでしょう。じゃあ、そうじが苦手な人はラッキーなことはひとつもないわけ?
欄外に「トイレの神様」についてちょこっと書いてありますが、ヒットソングを出して歌手として成功したことは幸運なのかも知れません。が、家にいづらくなったのとかおばあさんの死の場面とか、ラッキーなことばかりではないと思うのですが。
「映像メディアの手法に見る『演出』と『やらせ』の間」もおもしろい。メディアリテラシーを考えるきっかけになりますよね。
象のCM(水中に転落した子象を助けるものですね)について書いている部分を読んで、俳優が演じるのだったらみんなそのつもりで見るであろうに、動物だとドキュメンタリーみたいに読み取ってしまうのかもと感じました。
「月夜にランタン」(筑摩書房)という書名は、いうなれば「夏炉冬扇」と同意です。