風邪気味です……。葛根湯を飲んでいます。でも、大会近いのと法事のために休む隙などないわたし。あっ、でも、本を読む隙はある!
「日本文学ふいんき語り」(双葉社)。著者はゲーム作家の麻野一哉・飯田和敏・米光一成の三氏。ゲーム興味ないんで全く予備知識もありませんが、彼らがとっても楽しそうに語るんですよね。有名作品を読み直してゲーム化しようというコンセプトなんですが、テキストを読み解くうちにいろいろな要素を絡めてきて、なんか少し離れたような着地になるのがなんともいえません。
だって、村上春樹なんかデコトラの計画なんだよ!
「ふいんき語り」というのは、なんとなく語りあっている感じといいますか。ゲーム化の話をしながら、本質に迫っていくんですけど、文学論のような堅苦しい感じではないんです。でも、なるほどと思わされる部分は多い。
例えば「こころ」、「先生」はKのセリフを収集して効果的に叩きつけることで追い詰めるのだと米光さんは言います。このセリフ、「精神的に向上心のないものは、馬鹿だ」のことですよ。
そういわれてみると、現実にもそういうことをする人っているなぁ、と。麻野さんは「人間の屑だよ!」といってくれています。
章扉には作家プロフィールがあるんですけど、ちょっとトリビアルな知識が書いてある。「教師時代のニックネームは鬼がわら」「貧乏時代、チャルメラを吹いてラーメン屋台を引いていた」「プロレタリア文学時代のペンネームは大藤熊太」「自決の年の正月、ディズニーランドにいきたがったが、妻に反対された」
宮沢賢治が「中二病」っぽいというのもおかしい。でもわかる。わたし、嫌いではないですが、なぜ賢治がこんなにもてはやされるのかわからないんです。
あと「三島っち」がおもしろい。携帯型育成ゲームなんだって。「きんかくじもやしてこい」「とつにゅうだ」なんて言ってる。ちなみに育成しても一年で死んでしまうそうです……。
ラストには米光さんから「対決する高校生のための国語教科書」の提案があって、ほとんど読んだことないものばっかりなんですけど、おすすめに従ってみたくなります。森達也の「ドキュメンタリーは嘘をつく」、石原千秋「大学受験のための小説講義」、長谷川櫂「古池に蛙は飛びこんだか」とか。「微分積分俳句(俳句盲腸)を実践」ってなんだ? なんかつぎはぎにしちゃうの?
脚注もあるんですが、「ペ・ヨンジュン」の解説が「ヨン様」だったのには笑いました。
「日本文学ふいんき語り」(双葉社)。著者はゲーム作家の麻野一哉・飯田和敏・米光一成の三氏。ゲーム興味ないんで全く予備知識もありませんが、彼らがとっても楽しそうに語るんですよね。有名作品を読み直してゲーム化しようというコンセプトなんですが、テキストを読み解くうちにいろいろな要素を絡めてきて、なんか少し離れたような着地になるのがなんともいえません。
だって、村上春樹なんかデコトラの計画なんだよ!
「ふいんき語り」というのは、なんとなく語りあっている感じといいますか。ゲーム化の話をしながら、本質に迫っていくんですけど、文学論のような堅苦しい感じではないんです。でも、なるほどと思わされる部分は多い。
例えば「こころ」、「先生」はKのセリフを収集して効果的に叩きつけることで追い詰めるのだと米光さんは言います。このセリフ、「精神的に向上心のないものは、馬鹿だ」のことですよ。
そういわれてみると、現実にもそういうことをする人っているなぁ、と。麻野さんは「人間の屑だよ!」といってくれています。
章扉には作家プロフィールがあるんですけど、ちょっとトリビアルな知識が書いてある。「教師時代のニックネームは鬼がわら」「貧乏時代、チャルメラを吹いてラーメン屋台を引いていた」「プロレタリア文学時代のペンネームは大藤熊太」「自決の年の正月、ディズニーランドにいきたがったが、妻に反対された」
宮沢賢治が「中二病」っぽいというのもおかしい。でもわかる。わたし、嫌いではないですが、なぜ賢治がこんなにもてはやされるのかわからないんです。
あと「三島っち」がおもしろい。携帯型育成ゲームなんだって。「きんかくじもやしてこい」「とつにゅうだ」なんて言ってる。ちなみに育成しても一年で死んでしまうそうです……。
ラストには米光さんから「対決する高校生のための国語教科書」の提案があって、ほとんど読んだことないものばっかりなんですけど、おすすめに従ってみたくなります。森達也の「ドキュメンタリーは嘘をつく」、石原千秋「大学受験のための小説講義」、長谷川櫂「古池に蛙は飛びこんだか」とか。「微分積分俳句(俳句盲腸)を実践」ってなんだ? なんかつぎはぎにしちゃうの?
脚注もあるんですが、「ペ・ヨンジュン」の解説が「ヨン様」だったのには笑いました。