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くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「子どもの心に本をとどける30のアニマシオン」

2016-07-08 05:52:52 | 書評・ブックガイド
 娘の通う小学校ではアニマシオンの日があります。
 昨年は昆虫をモチーフにした展開だったと聞きました。
 図書館の新刊棚にあった「子どもの心に本をとどける30のアニマシオン」(かもがわ出版)。著者は岩辺泰吏&読書のアニマシオン研究会。

 わたしはアニマシオンが紹介されてすぐに本を買ったものの、授業で取り上げたことはほとんどないように思います。
 ただ、今回さらっと立ち読みしたら、「オオカミがにげた!」という実践が出ていて、これは次の教材にぴったりなのではないかと借りてきました。
 オオカミが出てくる様々なジャンルの本から内容を抜き出してパネルをつくるのだそうです。絵本や文学だけでなく、辞書からも!
 ということで、図書室にあった「グリム童話」「シートン動物記」「どきん」(谷川俊太郎詩集)、自宅にあった「オオカミの謎」「子どものための読み聞かせ童話」などから紹介してみました。
 調べているうちに衝撃を受けたのは漢和辞典。「狼」で始まる熟語のほとんどが、判で押したように「狼のように欲深い」と書いてある! (「狼虎」「狼戻」といったところ)
 中に「狼疾」というのがあったのですか。
「普段は反省できる狼も、病気のときには反省できない」という謎の説明があり、狼の反省って?? と非常に不思議だったため、別の辞書を読んでみました。
 「体は前を向いたまま首だけで振り返ることができる狼が、病のときはそれもできない」という意味だそうです……。
 中国でも狼のイメージは、それほどよくないのですね。やっぱり遊牧民もいる文化だからかしら。
 

「次の本へ」苦楽堂

2016-05-19 20:51:46 | 書評・ブックガイド
 わたしだったら、どんな二冊を紹介するかなあ、と考えさせられる「次の本へ」(苦楽堂)です。
 赤坂憲雄から米倉智まで八十四人の読み方指南。自分には読んだことのない作品ばかりです。
 中でも印象的だったのは、井上理津子「『聞き書 福島の食事』から『宮本常一講演選集』へ」。
 農文協図書館で「あんぽ柿の天ぷら」について読んでいたら、事務局長が宮本常一も語っていることを教えてくれたのだそうです。
 渋柿は、かつて嫁入り道具だった。食用、柿渋柿(防腐剤)、死ぬときには枝を火葬に使う。「人魂は必ず柿の木に止まる」。
 大阪で聞いた話だそうですが、新潟や仙台でも古い農家には柿の木がある。
 わたしの家にもありましたねぇ。なんだか血脈のようなものを考えさせられました。

 野口武彦「『猫の事務所』から『風の又三郎』へ」も、二つの作品の根底を流れるいじめの気配を提示していて興味を引かれます。新しい読み方のアプローチができるのも文学のおもしろさだと思うのです。
 昨秋出かけた秋田を描いた古関良行のつげ義春の本の思い出を読んでいたら、プロフィールで驚かされました。河北新報の栗原支局長だった方だそうです。しかも、内陸地震のときというから、親しみを感じました。

 菅谷明子「未来をつくる図書館」、「ベンヤミン子どものための文化史」、「蠅の王」を読んでみたいと思います。あと、いまさらですが「ダ・ヴィンチコード」(笑)。夫が文庫を持っているはず……。
 

「10代をよりよく生きる読書案内」詩歌編

2016-04-27 21:17:06 | 書評・ブックガイド
 図書室の整理をしていると、あれこれ気になる部分はあります。
 自分好みにカスタマイズする、最初は詩歌を揃えてみるところから始まるのですが、思ったよりも蔵書が少ない。
 増やしたいけど、自分の知っている本しかわかりませんからねぇ。知識を補強すべく「10代をよりよく生きる読書案内 詩歌編」(東京書籍)を借りてきました。編者はこやま峰子。わたしは「国内編」を持っています。……持って、いるはず。例によってどこにしまったか忘れていますが。
 メジャーなところ(与謝野晶子とか柴田トヨとか光太郎とか)が本流ですが、部分的に知っている割には全体を通して読むことが少ない作品が結構ありました。
 例えば、「青鞜」。冒頭は人口に膾炙していますが、こうやって三ページにわたって書いてあるのを見ると女性として、というよりも性別を越えたところにある精神の自立を感じさせられます。
 
 わたしは桃田春兆の俳句に心引かれます。
 車椅子の人生を詠み込んだ句の、悔しさ、つらさ。「就学猶予クレヨンポキポキ折りて泣きし」。以前にも目を留めたことがあるように思いますが。
 
 マーガレット・ワイズ・ブラウン、うちだややこ訳「たいせつなこと」(フレーベル館)もいいなあ。「あなたは あなた」という詩が紹介されています。「でも あなたに とって/たいせつなのは」「あなたが/あなたで/あること」というフレーズ。仮名と空白のあたたかさが胸に残ります。
 詩の本は増えるでしょうか……。

「名作うしろよみ プレミアム」斎藤美奈子

2016-03-27 15:03:40 | 書評・ブックガイド
 買って読んでいない本が、図書館の棚にあると悔しい気がします。わたしだけかもしれませんが。
 しかし、必ず買うであろう本を棚で見つけたのに、書店で巡り会えないのはさらにつらいものです。
 斎藤美奈子「名作うしろよみ プレミアム」(中央公論新社)。これは青い表紙。赤い表紙の方は持っています。全部読み切ってないのが、さらに悔しいですが。
 図書館にそろそろ返しに行かなくてはならないのに、まだちまちまと読んでいます。借りるてときには、「名作ぞろいだけど、読んでいない作品も多いからどうだろうー」と不安でしたが、そこはそれ、おもしろく読みました。
 戦争文学として読まれている「夏の葬列」。初出はヒッチコックマガジンだそうです。ミステリ風のショートショートとして書かれたなんて、意外です。
 わたしが最もおもしろく読んだのは、「少年と少女の部屋」。「小公女」とか「ハイジ」とか、なじみのある作品が取り上げられていました。「ハイジ」は原作と違う(ペーターが車椅子を落とす場面が描かれない)のでスイスでは見放映なんだって。わたしも、あの場面は必要だと思っているので納得します。
 「愛の妖精」懐かしいなー。わたしはジュニア版(ピンクのカバー)でしか読んだことがないので、ちゃんと読みたいと思ってはいるのですが。
 「ライ麦畑」はずっと縁がないままできたのです。全部妄想と解釈できるなんて聞くと気になる。
 「肥後の石工」は、小学生のころ好きだったので懐かしく思い、図書室で探してみたら「浦上の旅人たち」しか見つからず。
 「半七」も全部文庫で持っているのですが、どこにしまっているやら……。転勤決まって荷物を持ち帰っている今日この頃、段ボールの置き場がありません……。
 白州正子「かくれ里」がすごく気になります。講談社文芸文庫で出ているらしい。
 ところで、昨日丸善でこの本売っていました。ごめんなさい、今回は買いませんでした……。

「世につまらない本はない」養老孟司

2016-02-22 05:26:11 | 書評・ブックガイド
 養老孟司が本について語り、後半では池田清彦・吉岡忍と鼎談するというコンセプトの一冊。「世につまらない本はない」(朝日文庫)。
 結構あちこち行ったりきたりしながら読んだのですが、普段自分では選ばない本が多いのと、現在手をつけている本とクロスオーバーする面があって驚きました。
 例えば、姜尚中「悩む力」は、ウェーバーと漱石の著作から悩みを紐解いていくのですが、養老孟司はウェーバーを評価しない。漱石は鼎談で触れていて、現在の小説の文体のもとになっていると池田さんが話しています。
 テーマごとに三人が三冊ずつ紹介するのですが、ほとんど手にとったことがない。まんがも「寄生獣」くらいです。
 太宰と安吾をテーマに語る回では、「走れメロス」は「太宰の実生活とは逆さま(養老)」「で、学生たちが得る教訓は『人生、そのときどきの便宜でいいんだ』と(笑)(池田)」なんていってます。確かにファースト太宰(わたしが今勝手に作った語)が「人間失格」だったら嫌ですよねぇ。

 脳について。漢字の認識だけで相当の場所をとるので、相貌認知が苦手であるとおっしゃる。
 確かにわたしは顔と名前を一致させるまで時間はかかります。
 でも、顔を覚えるのが得意な人は漢字は苦手というわけではないのでは。
 養老さんはドイツ人神父だった校長先生が、入学式までに生徒の顔を覚えて早々に呼びかけることを例としてあげますが……。
 この方のように百六十人は難しいけど、自分のクラスの三十五人くらいは、学級担任覚えるよねぇ。

 それから、流し読みで引っかかったところだけ読むとも言ってました。引っかかるほどおもしろい。
 ……正直に言います。わたしも流し読みをしました。
 熱烈に読みたい一冊は、海野和男「蝶の飛ぶ風景」!
 

「『罪と罰』を読まない」岸本佐知子ほか

2016-02-06 12:57:59 | 書評・ブックガイド
 『罪と罰』ですか?
 読みましたよ、高校二年の冬休みに。祖父の本棚にあった世界文学全集で。
 宿題だったんです。でも、ちゃんと読んだのは多分二十人いなかったと思う。(三百二十人くらいはいた学年でした)
 途中で挫折してもいいからとか、第一部をクリアすればあとはおもしろいからとか、国語担当のK先生に言われました。夏のサンクトペテルブルグの物語を、わたしはこたつで読んだわけです。
 言われた通り、慣れるまで大変でしたが、ペースに乗ったらぐいぐい引かれておもしろかったのです。
 新学期にK先生に「スヴィドリガイロフ氏がよかった」と言ったら、
「あなた、あんな虚無的な男はだめよ」と言われました。いや、だって、ラスコーリニコフはもっとだめでしょう。(今、予測変換にラスコと打つや否や「ラスコーリニコフ」が出てきました! そ、そこまでの知名度なの? 衝撃!)
 
 「『罪と罰』を読まない」(文藝春秋)。岸本佐知子、三浦しをん、吉田篤弘、吉田浩美の四人が、『罪と罰』を読んだことがないことを肴にどんなストーリーなのかを予想する。
 おもしろい試みです。くすくす笑ってしまいます。特に三浦さんの爆走ぶりが。(そして、読後も詳細なメモをとっています)
 また、岸本さんの独特の感性。実際に読んだあと、こんなことを言うんですよ。
「ラズミーヒンは修造だよね」
 ずっと松岡修造の声で脳内再生されていたそうです。
 「黒山の人だかり」とか「富士額」とかは翻訳に使いにくいというお話も納得でした。
 また、浩美さんはかつて影絵版の『罪と罰』を見たというのですが、記憶に改竄があることに気づいたというエッセイを書かれていて、これもすごくよく分かる。篤弘さんとのコンビネーションもなんかおもしろいです。

 『罪と罰』は、読んでいないか内容を忘れている人が多いとどこかに書いてあったと思いますが、意外と細かいことを覚えていて自分でもびっくり。スヴィドリガイロフ氏は当時、ちゃんと名前を覚えなければと頑張った甲斐あります。会話にさっぱり出てこないから、あれ? 違う話と混じってる?? と思ってしまいましたが、「アメリカに行く」とピストル自殺することも記憶に残っていました。
 ただ、わたしの印象ではソーニャに春を売るように言う母親のセリフがちょっとひどいと思ったのですが、三浦さんたちはカテリーナに好意的ですよね。
 ぜひ、他の作品でも予想読書会してほしいです。でも、三浦さんがこの作品を読んでいなかったのは意外だったな。(手頃な読んでない本を探すのが難しいですかね)
 篤弘さんは、本来は同人誌として出そうと思っていたと書いてらっしゃいますが、こうやって出版していただけて幸いです。楽しい雰囲気が、あちこちから感じられて、わたしも隣のテーブルで笑いをかみ殺しなから四人のお話に耳をそばだてている感じがしました。

「まちの本屋」田口幹人

2016-01-30 06:15:07 | 書評・ブックガイド
 ああっ、秋田から帰ってくるとき、盛岡で途中下車すりゃよかったよ!
 盛岡駅ビルの「さわや書店フェザン店」の店長、田口幹人さんの本です。発売したときTSUTAYAに平積みになっていて、非常に気になったのですが、このところ買いすぎ借りすぎでじっくり読まないままの本も多いので購入は控えました。
 「まちの本屋 知を編み、血を継ぎ、地を耕す」(ポプラ社)。
 一関図書館の新刊棚で発見し、小躍りして借りてきたのです。
 そしたら。
 田口さんがお世話になったという、前さわや書店本店の伊藤清彦さんが、この図書館の副館長さんだというではないですか! えぇっ、そうなの? 今度きょろきょろしてみます!(フロアにいらっしゃるかどうか分かりませんが……) 館長さんは及川和男さんですし、なんかゴージャスだったのね、この図書館。
 さわや書店さんには、多分十数年前に盛岡に行ったとき寄ったことがあるように思います。
 田口さんは、はじめ近隣にあった別の本屋さんで働き、郷里に戻って実家の書店を継ぎ、やがて経営に行き詰まってしまうのですが、伊藤さんの誘いでさわや書店に勤めるようになります。

 まちの本屋というだけに、お客さんの顔が見える。そして、本を提示するための仕掛けを考えていく情熱がまぶしいのです。
 ああっ、「身近な雑草のふしぎ」! わたしも買いましたよっ。しかも、それを知らない夫が先月もう一冊買ってきましたよ……。
 「これからの誕生日」! 田口さんいいセンスです。おすすめに従ってわたしも「震える牛」とか「おもかげ修復師」とか読んでみようと思いました。
 田口さんは、本屋の中心になる本が何かをきちんと見据えなければならないと考えているそうです。ベストセラーやら売れ筋商品は必要ですが、それだけあればいいわけではない。
 さわや書店の核は「郷土」。何らかのつながりがある本を集めて、テーマによって展示も変わる、
 おもしろい、と思いました。
 書店には三日とあけずに通うわたしではありますが、実際に働いたことはありません。でも、図書室の仕事をしているから、共通する面はあるのです。
 ポップを作ったり中学校で出前授業という機会も増えているそうです。国語の先生と話していると、読解教育が中心で読書教育はできていないと感じることも(「国語課」と書いてあるんですけど、岩手ではそうなの? と不思議に感じました。うちは「国語科」です)。
 子どもと本との出会い、仕掛けていくことが必要だと思います。
 読んでいる間、これまで訪ねた様々な書店を思い出していました。学生時代雑誌を買いに行った本屋さん、波津彬子さんのまんがに出会わせてくれた本屋さん、大型スーパーにあった本屋さん……。
 一度しか訪れたことのない店、一時は頻繁に通った店、思い出は尽きません。出版不況にあえぐお店も多いかもしれませんが、まちの本屋さんにはそこにいてほしいのです。
 盛岡、行きたくなってきました。新幹線を使えば内緒で行って来られますかねぇ。

「12歳からの読書案内」金原瑞人 監修

2016-01-20 05:28:10 | 書評・ブックガイド
 金原瑞人監修「12歳からの読書案内」(すばる舎)は、もうずっと前に買って学級文庫として活用してきたのですが、図書室でここに紹介されている作品を展示してはどうかと読んでみました。
 すると。
 わたしは結構韻文が好きなのかも、と思うくらい、他のコーナーの記憶がすっとんだんですね。

 特に! 佐藤りえ歌集「フラジャイル」! ほしい! ネットをあちこち検索して、彼女の歌を読んでみました。
 本書で紹介している歌は、こういう作品。

  かなかなの声の止みたる一瞬に愛を語りて二度とは告げず
  バームクーヘンが丸くない国へ行く きっとけんかの少ない国へ
  帰らないかもしれない家で煮詰まって煮詰まっていくクリームシチュー

 仙台のご出身だそうですが、この歌集以降は出版されていないのでしょうか。この歌集自体、近隣の図書館には在庫がない。
 千葉聡「そこにある光と傷と忘れもの」も読みたい。千葉さんは「今日の放課後短歌部へ!」に共感したので他の著作も気になっているのですが見つかりません。

  「靴磨き を「くつまろ」と読んだから君のあだ名は靴麿 自称「まろ」なり
  真っ白な日誌を出して「今日オレは透明人間なんだ」と笑う

 この二つの歌集、どちらも風媒社からの刊行です。手に入るのか?
 で、衝撃的なことに、ここにセレクトされた百冊のうち、図書室には三冊も在庫がありませんでした。
 フェアは無理かな……。
 「常識の世界地図」(文春新書)を読んでみたいけど、もう十五年は経っているから、やっぱり無理かな……。
 とりあえず、「王様のブランチ」で特集コーナーを作ってみました。

「10代のためのYAブックガイド150!」

2015-12-25 20:17:32 | 書評・ブックガイド
 わたしにとって、クリスマスプレゼントのような一冊です。
 「10代のためのYAブックガイド150!」(ポプラ社)。150冊のうち12冊しか読んだことないけど! どのページの紹介にも心躍り、ぜひおすすめしたいという選者の思いが伝わってきます。
 この前「王様のブランチ」の紹介はあっさり読み飛ばしたのに、こちらは全部読みましたよ。そして、図書館から早くも三冊借りてきました。読むのが楽しみです!
 選者の代表として、金原瑞人さんとひこ・田中さんが挙げられていますが、森絵都さんや那須田淳さんも書いています。
 読みたい本を羅列すると、如月かずさ「カエルの歌姫」。朝倉かずみ「てらさふ」。梨田アリエ「空を泳ぐ夢をみた」。スティーブ・ハミルトン「解錠師」。リリ・タール「ミムス」。ショーン・タン「アライバル」。石川宏千花「密話」。田中彩子「天狗ノオト」。高原英理編「ファイン/キュート」。ウッドハウス「ジーヴスの事件簿」。藤野可織「おはなしして子ちゃん」。千葉聡「飛び跳ねる教室」。佐藤弓生「うたう百物語」。アダムス、カーワディン「これが見納め」。東田直樹「跳びはねる思考」。
 ここにあげなかった本は、入手してきました! 年末休み読みふけりますね。
 豊崎さんのおすすめはやっぱり個性的だなぁと思いました。
 

「『王様のブランチ』が恋した本」

2015-12-20 10:36:45 | 書評・ブックガイド
 だいたいにおいて「王様のブランチ」を試聴したことはないのですが、松田哲夫さんの紹介する本が面白かったので試しに買ってみました。
 こうやってみると、わたしって評判になる本を余り読みませんねぇ。
 のっけから、谷原章介さんセレクトの五冊のうち一冊しか読んだことありません。
 スタッフランキングも一冊。(しかも、「告白」ですよ!)
 松田哲夫さんセレクトの泣いた本も、「一瞬の風になれ」だけ。本仮屋ユイカちゃんの選んだ本に至っては、ゼロです。
 
 とりあえず、ガイドされた本は、三十四作品読んでいました。帯によると141冊あげられているそうですから、25パーセントも読んでないということですね。
 これからも読む楽しみがあるというのがいいかなあ、とは思うのですが、これだけスタッフと好みが合わないと、どうだかわからない気がします。
 とりあえず湊かなえ「豆の上で眠る」と伊吹有喜「四十九日のレシピ」を借りてみました。ジェーン・スーさんの本は読んでみたい。黒田硫黄の「茄子」も気になります。