魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

クロオビスズメダイ

2021年06月25日 11時30分20秒 | 魚介類飼育(海水)

これはスズメダイ科のクロオビスズメダイ。2019年の早春に我が家にやってきたものなので飼育はじめてまだ2年ほど。ただしこの水槽に複数いるスズメダイ科魚類としては最古参です。後ろにいるリュウキュウキッカサンゴ?も現在はウスコモンサンゴのようによく巻いています。右のハマサンゴもそれなりに大きくなっています。

派手な色彩の魚ではないのですが、クリーム色の体がきれいで、かわいいのでお気に入りの魚。眼の周りが青くなっているところがおしゃれでよいところです。スズメダイの仲間では比較的温和な性格をしており、ほかの魚との混泳もできます。またサンゴにもいたずらしないため、サンゴ水槽での飼育もおすすめです。

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ルビーロングフィンフェアリーラス

2021年06月24日 16時57分02秒 | 魚介類飼育(海水)

 

今日はあまりネタもないので、昨年お迎えした魚をご紹介します。

ベラ科イトヒキベラ属のルビーロングフィンフェアリーラスCirrhilabrus rubeus Victor 2016です。

この魚は昨年までやっていたマリンアクアリウム専門サイトでは取り上げてこなかったのですが、これはもう離れる直前に購入したもの。もう少しあのサイトを続けていたらこの魚の飼育方法を紹介していたかもしれません。2020年12月に成田のアクアラバーズさんで購入。フラッシャーラス(クジャクベラ属)ではないのですが、それによく似た感じの色をしています。この仲間はCirrhilabrus rubriventralis(英名でソーシャルフェアリーラス)のコンプレックスになるのですが、この仲間はすべてインド洋に生息しています。

背鰭先端と腹鰭が長くのびており、威嚇する時は鰭を大きく広げてなかなか格好いいものです。本種の学名は長らくCirrhilabrus rubriventralis Springer and Randall 1974とされていましたが、この種は雄の腹鰭の色彩などに違いがあり、2016年に新種記載されました。2013年にも本種の画像をこのぶろぐの全身のウェブログにアップしていたときにCirrhilabrus rubriventralisの学名を使用していましたが、あの個体もCirrhilabrus rubeusとされます。ちなみにCirrhilabrus rubriventralisは紅海周辺の特産ということで、スリランカなどからくるのはほぼCirrhilabrus rubeusといえます。

丈夫で飼育しやすく、混泳もしやすく、サンゴにも無害、イトヒキベラ属としては小型ということで小型水槽の住人としては最適ですが、たまに勢いよく泳ぐため、フタはしっかりしておくべきです。夜間は砂に潜ることはなく、岩陰で休息します。イトヒキベラ属の魚はほかにもいろいろ魅力的なものが多くいるのでいろいろと入れてみたくなるのですが、争うのであまり入れられないし、水槽も大きいのが欲しいところです。

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キシュウダルマガレイ

2021年06月23日 16時17分24秒 | 魚紹介

3月の終わりにぶろぐを消されてしまったので、4~5月のできごとも書いていきます。

5月に非常に珍しい魚を入手した。カレイ目ダルマガレイ科のキシュウダルマガレイである。

本種はダルマガレイ科のスミレガレイ属に含まれる。ダルマガレイ属に比べると体がやや長めのグループである。この属は日本近海から3種が知られているが、最初は同じ属のスミレガレイではないかと思われた。しかしスミレガレイは側線鱗数が90~96枚と多く、本種と見分けられる。本種のほうがやや鱗が大きいためか数は少なく80~86枚である。

この個体は雌であり、両眼の間隔は広くないし、両眼の間にはくぼみがないように見える。しかし検索図鑑ではこの種に行き当たるのはくぼみがあるグループを選ばないと本種にいきつかないようになっている。そのため検索図鑑を使用すると誤同定しやすく、高い確率でイイジマダルマガレイ属やナガダルマガレイ属に行きついてしまうという問題点があるので、注意が必要である。いくつかの文献などでトサダルマガレイとか、ソコダルマガレイとされている種の中にはスミレガレイが相当いるように思う。地味な色彩ではあるが頭部や眼にはうっすらと黄色の斑点があり、意外ときれいなものである。口の歯もヒラメなどほど強くはないように見えるが、おそらくヒラメのようにイワシなどの魚を急上昇して襲撃するよりも底生の小魚や甲殻類など(死骸も含む)を捕食するのだと思われる。この個体は釣りによって漁獲されていて、底曳網で漁獲されるよりもきれいな体を保っていると思われたが、鱗はだいぶはがれてしまっていた。

ダルマガレイの仲間はヒラメ科のものとはことなり、あまり食用にされることは多くないが、沖縄ではモンダルマガレイなど一部の大型種は食用となっている。このキシュウダルマガレイもある程度大きく(235mmTL)、食べてみた。ヒラメは刺身が美味しいが、この種はそれほど大きくはならない。カレイ目全般で無難な食べ方である唐揚げで食べたが、非常に美味しいものであった。機会があればまた食べたいところではある。しかし、小型底曳網ではまとまって漁獲されることはあるようだが、市場にでることはほとんどない。そのためなかなか手に入れにくい魚といえるかもしれない。

今回のキシュウダルマガレイも長崎 印束商店 石田拓治さんより。ありがとうございました。

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ボロサクラダイ

2021年06月22日 21時11分07秒 | 魚紹介

ぶろぐを3月の終わりに消されたので、4~5月の内容もアップしていきます。

我が家に久しぶりにボロサクラダイがやってきました。2回目です。ボロサクラダイは最近その美味しさが評価され販売されるようになったものです。このときは5、6匹も入っておりまして、普及していくのではないかと期待。本種の特徴である、よくのびた背鰭の軟条、尾の付け根あたりの黒い線が特徴的です。ほかにこの属にはバラハナダイ、イッテンサクラダイ、マダラハナダイ、ハタタテハナダイがおりますが、今のところ食したのは本種のみです(バラハナダイは薬品につけたため食用にできず)。

ボロサクラダイの姿造りです。ボロサクラダイも派手な色彩ですが分類学的にはハタ科。実際にはかなり美味しいものでした。今回も長崎の印束商店 石田拓治さんから。いつもありがとうございます。

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マアジ

2021年06月21日 20時32分26秒 | 魚紹介

3月の終わりにぶろぐを消されましたので、4~5月に起こった出来事を更新してきます。

長崎産のアジ、マアジを購入。

マアジは細長い体をしているアジで、マルアジなどのムロアジ類にも一見似ているのだが、マアジはムロアジ類と異なり背鰭と臀鰭の後方に小離鰭があるので見分けることができる。また側線の全域にわたって稜鱗(ぜんご・ぜいご)があるのでこの特徴でも見分けることができるだろう。日本沿岸でマアジとマルアジを見分けるのであれば、さほど難しいことではない。

マアジ属は世界の温帯から熱帯域に14種が知られているが、日本にはマアジのみが知られている。マアジは北海道から沖縄本島までの広い範囲にすみ、海外で台湾、朝鮮半島全沿岸、中国沿岸、南シナ海、ロシア極東部に生息する。しかし世界のマアジ属は種類が多く同定が難しい。日本にはマアジしかいないのでなんとか同定できるが、ニュージーランドなど複数種が知られているところでは同定が難しそうだ。

長崎のマアジはよく脂がのっていて美味しい。主に釣りや定置網、底曳網などで漁獲されるが、定置網で漁獲されているように思う。親が塩焼きが好きなので塩焼きで食べたが、私は刺身やたたきが大好きなのである。そのためもう少し欲しいところである。でも塩焼きもかなり美味しかった。今回のマアジは長崎 印束商店の石田拓治さんより。ありがとうございます。

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