魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

ムロアジ類

2009年12月18日 20時42分28秒 | 魚紹介

今日は寒いです。寒波到来、鬼ヶ城連山も頂は白く染まっていました。冬は寒いし、魚が採集しにくいし、市場に魚がろくに集まらないし、嫌いです。ただその間はたまったものを整理したり、いろいろ作成したり、することもありますのでまあ、これはこれでいいのでしょう。

この魚はムロアジDecapterus muroadsi   (Temminck and Schlegel)、高知県ではセイメイと呼び、水ムロ、アオムロなどと呼ぶクサヤモロと区別されています。

ムロアジの仲間は日本産で7種いるのですが、その多くが高知県では普通種です。アカアジやインドマルアジはやや少ないようです。

オアカムロはやや沖合に多いようで、これもあまり見ません。モロは定置網ではやや稀で、底曳網でも入ります。マルアジは沿岸から沖合に生息しています。底曳網で入るものの多くがこの種のようです。

このクサヤモロDecapterus macarellus   (Cuvier)が高知県西部の定置網ではもっとも多い種のようです。上のムロアジともよく似ており、じーっとにらめっこしてみないと、判別は難しいです。

いずれも美味で刺身(たたきが特によい)、塩焼きにしてグッドです。クサヤモロはその名のとおり、くさやの原料としても知られます。

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カマスサワラ

2009年12月15日 21時28分06秒 | 魚紹介

どうも、ご無沙汰してます。そろそろ年賀はがきを買いに行こうとも思ってるのですが・・・まだ行けていません。結局今年はずっとこちらにとどまる可能性もあり。

最近のO氏の暴走っぷり (陛下会談ルール無視、韓国侵略謝罪等) はある意味、すごいなとは思いましたが、結局陛下の身に危険がなくて何よりでした。当方は2日前に身の危険に脅かされましたが。

写真の大型の魚はカマスサワラAcanthocybium solandri   (Cuvier) (スズキ目サバ科) です。サバ科は日本産だけで21種が知られていますが、このカマスサワラは1種だけで1属を形成する、変わった魚です。漁法は主にルアーフィッシングかパヤオ周辺の釣りですが、定置網でも漁獲されます。この個体は70cmくらいはあったでしょうか?

さて、先日日曜日はかなり生命の危機に脅かされました。なんでバスが1日1本しかないのか。恐るべき高知南西部ではあります。日曜ダイヤも作ってほしいと思います。

今回の市場ではこのカマスサワラのほかサバ2種、ソウダガツオ2種なども見られましたが、実際には夏のほうがもっとにぎやかでした・・・秋場にはバショウカジキや大きなエイも回るようです。9月の間にも行きたかったですね。

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ハナハゼ

2009年12月11日 22時54分20秒 | 魚紹介

発表も無事に終わり、そこから新しいステップへと進む予定です。写真の魚は薄く青い色彩が美しいクロユリハゼ科のハナハゼPtereleotris hanae   (Jordan and Starks)です。この個体は宿毛湾で得られました。

尾鰭軟条がよく伸びてます。写真ではわかりにくいですがきれいです。オレンジ色の尾柄部の線もあるんですね。

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サビクダリボウズギスモドキ

2009年12月09日 23時02分49秒 | 魚紹介

明日にはちょっとした発表会があり、ようやくその準備もひと段落。無事、発表できそうです。

この魚はサビクダリボウズギスモドキPseudamia hayashii   Randall, Lachner and Fraser。ちょっと姿・名前からは何の仲間か想像するのは難しそうな魚です。

この魚は、一応、今のところはテンジクダイ科のものとされています。しかし「クダリボウズギス亜科」といい、ネンブツダイやオオスジイシモチとは別亜科に含まれています。もちろんこの個体からも耳石を採集しましたが、その形状はネンブツダイ、オオスジイシモチのそれとはかなり違いました。

高知ではあまり記録がないようで、高知大学理学部理学科海洋生物学研究室の高知県産魚類リストにも掲載されておらず、今回は耳石採取後、冷凍庫で保管中です。

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ハマフエフキ

2009年12月05日 19時33分04秒 | 魚紹介

フエフキダイ科のハマフエフキLethrinus nebulosus   (Forsskål)は魚の豊富な宇和島でもあまり市販では流通しない魚です。

理由1・・・あまり獲れない

宇和島ではフエフキダイ科の魚というものは個体数が決して多くありません。商業用として流通されるのは大きめのサイズですが、その大きめのものがこのあたりでは少ないようです。

理由2・・・美味しい

非常においしい魚ですので(甘みがある)、大きいものは、このあたりではレストランや食事処へ行くのかもしれないです。

本当においしい魚ですので、皆様、この顔にピンときたら、ぜひご賞味ください。

 

コメント (2)
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