魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

ホホベニイットウダイ

2016年01月30日 21時53分51秒 | 魚紹介

やはりちょっとまえ、というか3年まえの魚。イットウダイ科のホホベニイットウダイ。

ホホベニイットウダイは昨日ご紹介しましたテリエビスや、ニジエビスなどによく似てはいるのですが別属ウケグチイットウダイ属の魚です。ホホベニイットウダイもかなり広い範囲に分布する種類で、東アフリカ~東太平洋の熱帯域にまで分布します。この種はテリエビスとは逆でハワイにも生息するようですが、紅海にはいないらしい。日本では和歌山県から沖縄本島にまでいるようですが、数はやや少ない。

「日本産魚類検索」によれば、この種類の特徴は背鰭棘中央下横列鱗数が3.5とやや多いこと、背鰭の最後の棘は後ろから2番目の棘よりも短いことなどがあげられます。この背鰭最終棘は背鰭の第1軟条にかなり近寄ることでイットウダイ属の魚と区別できるようです。ちなみにイットウダイの仲間の背鰭最終棘は後ろから2番目の棘と第1軟条の中間付近にあることにより区別できるようです。

色彩は赤みを帯びた体に黄色っぽい縦線があり、背鰭の鰭膜が黒くなく黒色斑も見られません。そのため日本に分布するほかのウケグチイットウダイ属の魚とは容易に見分けられます。

このホホベニイットウダイは高知県宿毛市のすくも湾中央市場でほかの魚との混じりで入っていました。ウロコマツカサ、ナミマツカサ、アヤメエビス、テリエビスなどがたくさん履いていましたがその中に本種が1匹混ざっていました。テリエビスのラインは白、本種は黄色っぽいのですが、一緒においてあるとわかりにくいものです。今回の個体は塩焼きで食しました。骨が大きく硬いので食べにくいのですが味はよかったです。またいつか出会いたい魚の一種です。

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