魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

テリエビス

2016年01月29日 06時33分51秒 | 魚紹介

最近、以前のブログ記事の索引を作成していました。それをやっていると、採集や飼育はしているものの、ブログに掲載していない魚種がたくさんあったことが分かりました。たとえばあれほど釣ったりしているメジナも、過去記事を検索してみると意外にも少ない。イスズミ科など、写真さえ出てきませんでした。このテリエビスも、過去にあちこちで釣ったりしていたのですがこのぶろぐには掲載していませんでした。過去に記事にした魚では、ニジエビスに近い種類です。もっとも、ニジエビスも過去記事には写真しか載せていませんでしたが。第一、イットウダイ科の魚もあまりこのぶろぐに掲載できていませんでした。

テリエビスは千葉県以南の太平洋岸に分布し、琉球列島や伊豆諸島、小笠原諸島でもよく見られる種です。海外ではインド-太平洋および紅海に分布しています。ただし、ハワイ諸島などには分布しません。

数は多くどこにでもいる割には磯採集や釣りであまり本種にあえないのはなぜか。この種は昼間は岩陰や洞窟のような場所に隠れて夜になると活発に泳ぐようになるからです。夜釣りでは本種はかなりよく釣れ、八丈島では入れ食い状態、たくさん本種に逢うことができたのでした。
このほかにも沖縄の石垣島で本種を釣っていますし、高知でも宿毛の魚市場で本種を発見、柏島でも港でウツボの死骸と一緒に漂っていた死骸を拾ったりとよく出会っていた魚です。

こちらはニジエビス、和歌山県串本や高知県柏島、屋久島以南に分布している魚です。ただし本種を釣ったのは柏島ではなく、高知の他の漁港です。他に那覇の漁港や石垣島でも釣っています。

この2種はそっくりではありますが、背鰭の色彩がやや異なります。ニジエビスは背鰭が黒くて白い縦線がありますが、それは短い感じ。一方でテリエビスの場合は背鰭の鰭膜が赤く、長い白色縦線があります。下の2枚の写真、上はニジエビス、下はテリエビスです。

ニジエビス背鰭

テリエビス背鰭

ちなみにこの2種は食用になっています。塩焼は小型のものは食べにくい。大きめの個体のお刺身は美味しかったです。ニジエビスは那覇で釣れた時に食べましたが美味でした。

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