魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

キホシスズメダイ

2017年03月08日 10時42分54秒 | 魚紹介

久しぶりのぶろぐ更新。

スズキ目・スズメダイ科・スズメダイ属のキホシスズメダイ。

本州から九州までの日本海・太平洋・瀬戸内海に生息するスズメダイによく似ている。しかし背鰭の縁が丸いことが多く、背鰭下方の白色斑は目立たない。また尾鰭が黄色っぽいことが多い。全長15cmほどである。

従来はキホシスズメダイの学名はChromis flavomaculataとされていたが、これはタイプ標本の調査の結果、Chromis notatus(スズメダイ)の異名とされたようで、2013年に新種記載された。学名はChromis yamakawaiである。Fishbaseにも掲載されている。コモンネームはNothern yellow-spotted chromisである。さらにこのほかに背鰭の色彩などがキホシスズメダイとやや違うものがいる。これは通称キビレスズメダイと呼ばれるもので、千葉県以南の太平洋岸に分布している。

検索図鑑による分布域は千葉県以南の太平洋岸、島根県、琉球列島、伊豆・小笠原諸島。海外では台湾、フィリピンなどに生息し、南半球でもオーストラリアやニューカレドニア、ロードハウなどにも分布しているものの、その間の赤道域にはいないようだ。南日本太平洋岸でその姿をみることができる。私も八丈島や高知県柏島などでこの魚と出会っている。生息水深は深くなく、水深20mほどある防波堤を見下ろすと浅い場所で本種が群れで見られたりする。サビキ釣りか、サヨリ針を使って殻をむいたオキアミを餌に釣る方法がある。

スズメダイの仲間は食卓に上ることは少ない。ただし九州地方ではスズメダイはよく食用とされている。奄美大島でもスズメダイ属の大型種はしばしば販売されている。奄美大島のスーパーマーケットではアマミスズメダイが販売されていたし、昨年5月は喜界島でキホシスズメダイを売っているのを見た。残念ながら私はスズメダイ属の魚は今のところスズメダイしか食べていない。喜界島では様々な種の魚が販売されておりどれを食しようか悩むのである。

こちらは喜界島の「がほー部長」さんに送っていただいた個体。ありがとうございました。

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