魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

アカメバル(とシロメバル)

2023年01月30日 16時57分01秒 | 魚紹介

昨日は「クロメバル」をご紹介したので、今日はこれ。スズキ目・メバル科・メバル属のアカメバル。

アカメバルは釣れたばかりのときに1回このぶろぐでも写真だけはアップしていたが、解説は初である。体の色彩は赤色から美しい錆色をしている。従来「メバル」の学名とされていたSebastes inermisは本種らしい。キュビエにより新種記載されメバル3種の中で最も記載年が古い。特徴は胸鰭の軟条数が15軟条であること、側線有孔鱗数が36~44であること。ただし昨日クロメバルの記事で紹介したように数にはだぶりなどがあり注意が必要。

ついでに、シロメバル。シロメバルは体色が茶色っぽく胸鰭が17軟条、側線有孔鱗数が37~46であることにより見分けられるというが、やはり計数してだけでの同定は限界があるみたい。でもみんなは正確に同定してほしい、と思っているから難しいところである。宇和島でも釣れるが、この個体は宇和島産ではなく、愛知県の三河湾で釣れたもの。内湾にも出現し、大きな湾内で釣れるのは本種が多いらしい。記載はバルスコフで1988年、3種の中でもっとも記載年が新しい種である。

宇和島近辺にはアカメバル・シロメバル・クロメバルの3種が生息しているが、防波堤から釣れたのはアカメバルとシロメバルのみ。クロメバルは九島で釣れたのが確かクロメバルだったと思うが、定かではない。私が宇和島で遊んでいた時間の長くはアカメバル・シロメバル・クロメバルではなくみな「メバル」と呼ばれていた時代であった。ちなみに昨日のクロメバルは遊子のものである。今回のアカメバルは三浦半島の漁港のようなところで釣った。当時車を有していなかったので、三浦半島まではなかなか行けなかったのである。逆に車を入手しても由良半島、県南や高知にいっていたかもしれない。いずれの種類も釣り人には重要な狙いであり、焼き物や煮つけで美味である。

最後に、メバル属3種を並べてみた。

アカメバル

クロメバル

シロメバル

 

コメント
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