今日も仕事が忙しいので簡単な紹介で。フグ科・キタマクラ属のハナキンチャクフグ。
ハナキンチャクフグはぶろぐ記事では飼育個体を紹介しているが、ここ数年持ち帰っていないため飼育個体の紹介はなし。ハナキンチャクフグはほかのフグ同様内臓に毒をもち、場合によっては皮膚からも毒を出すといわれている。しかし、大型魚にはその毒が通じないこともあり、マグロ類など大型魚の胃の中から出てくることがある。
写真を見ていると白いものが何個か写っているが、これは魚の骨である。この写真は高知県の漁港で撮影したものである。ハナキンチャクフグは主に付着生物を啄んでいるが、魚の骨に身が残っていたら啄んでいたかもしれない。もっとも魚の骨に残った身はヤドカリやほかの小魚などにより大体が食べられているようだ。この場所ではキタマクラ属の魚はキタマクラとこのハナキンチャクフグが見られるのみ。シマキンチャクフグやゴマフキンチャクフグなどはこの周辺海域にもいるようなのだが、私は見たことがない。
ハナキンチャクフグは毒で身を守ることができるというが、エソの仲間はフグ毒に耐性があるようで分が悪い。ハナキンチャクフグはエソの姿を見たら退散してしまった。