魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

アイカジカ

2022年07月01日 22時31分19秒 | 魚紹介

今日から7月、セミも月を知っているのか、今日から鳴きはじめました。というか2022年も半分が終わってしまったのか...。今回は沖縄の魚ではなく、以前いただいた北海道の魚を。スズキ目・カジカ科・ツマグロカジカ属のアイカジカ。

アイカジカはこのぶろぐでも以前にご紹介したツマグロカジカの近縁種である。ツマグロカジカ属は、西日本ではあまり聞きなれない名前かもしれないが、東北~北海道の釣り人にとってはなじみの深い魚といえるグループだろう。このアイカジカは北海道の各地沿岸、日本海岸では島根県隠岐、太平洋岸では茨城県あたりまでその姿を見ることができる。生息地も浅い砂底から水深200mくらいの場所で見られるので、様々な釣りで本種と遭遇する可能性があるのだ。

アイカジカの胸鰭

ツマグロカジカの胸鰭

よく似たツマグロカジカとは、胸鰭の模様を見れば見分けられる。アイカジカは胸鰭の暗色帯が細いのだが、ツマグロカジカの胸鰭にはアイカジカよりも太い暗色帯がある。というかアイカジカの胸鰭は小さな点のように見える。またアイカジカの眼の上あたりには眼上皮弁があるが、ツマグロカジカではそれがないという点でも見分けられるようである。尾鰭の形状はツマグロカジカは浅く湾入するとされるが、ツマグロカジカでもまっすぐに見える個体がいるので注意が必要である。

ツマグロカジカ属の魚は日本では5種類が知られているが、基本的に日本北部では本種とツマグロカジカが多いようだ。ハゲカジカやセビロカジカは日本では少ないらしく、なかなか出会えないようである。アイカジカやツマグロカジカなど、カジカ科の中でも20cmを超えるような種類は食用とされることが多く、アイカジカもツマグロカジカも、煮て食べると美味なものである。釣れても防波堤に捨てるなどしないで、しっかり食べてあげるか、逃がすかしてあげたい。

今回のアイカジカは北海道の布目 大さんよりいただいたもの。ありがとうございました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする