魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

ヒラマサ

2022年07月22日 14時36分53秒 | 魚紹介

名前だけは2回出てきているヒラマサ。ですが、全身の写真をアップするのは今回がはじめて。スズキ目・アジ科・ブリ属の魚であり、食用としてもお馴染みの魚である。もっとも、ブリ属の魚はあまりアップできていない。ブリも魚本体の写真はこれまで2回しかアップできていない。カンパチも2回だけ。ヒレナガカンパチに至っては写真すらなし。

ヒラマサの頭部

ヒラマサの胸鰭と黄色縦帯の関係

ヒラマサはブリに似ているが、いくつかの点で見分けることができる。口角はブリは角ばっているが、ヒラマサでは丸みを帯びている。また胸鰭と黄色い縦帯の位置関係も異なっている。ブリは黄色い縦帯と胸鰭の間に少し空きができるのに対し、ヒラマサでは胸鰭のすぐ上は黄色縦帯である。ただしまれにブリにも胸鰭のすぐ上に黄色縦帯があることがあるので注意が必要。またブリよりもヒラマサのほうが大きくなることが多い。写真での見分け方はまた今度詳しく解説してみたいと思う。

ヒラマサのお刺身。ほかに寿司などにしても美味しい。ことしの5月の連休に鹿児島の回転寿司店「めっけもん」で田中水産の田中積さんに食べさせていただいたヒラマサがものすごく美味しかったので購入してみたい。あのときのヒラマサは甑島産だったと思うのだが、最高であった。また行きたいものだが情勢が急激に悪化して難しくなりそうだ。ちなみにこの写真のは長崎県の個体。この個体はまだ小さく脂ののりはイマイチであるが、脂に頼らない美味しさも重要であると思う。

ヒラマサは世界中の温帯~亜熱帯海域に広く産するとされてきた。しかし、世界中でヒラマサには3つほどの異なるタイプがいるらしい。従来ヒラマサの学名にあてられたSeriola lalandi Valenciennes, 1833というのは基産地がブラジルで、ほかチリや南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどに分布する。日本には産しない。一方アメリカ西海岸にはSeriola dorsalis (Gill, 1863)が分布している。日本においてはSeriola aureovittata Temminck and Schlegel, 1845という種が知られており、これがヒラマサの学名になるようだ。産地ごとにある程度の色彩模様の違いはあるものの、もし3種を並べてもそれらを外見から見分けるのはほとんど無理であろう。

今回の個体は先ほども述べた通り長崎県産。印束商店 石田拓治さん、ありがとうございます!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする