ナイスなミュージックにのせてかどうかわかりませんが更新予告ですっ、した通り。
カレイ目・カレイ科・ツノガレイ属のスナガレイ。スナガレイは北海道のすべての沿岸に分布するカレイ。北海道だけではなく、日本海側では兵庫県浜坂、太平洋岸では福島県近海まで見ることができるという。海外では朝鮮半島~ロシアの沿海州に分布する。この種は有眼側の模様が「砂」のような色彩であることが多いようだ。黒色や灰色の細かい斑紋が見られる。
しかし最も特徴的なのは無眼側。きわめてよく目立つ黄色線が背鰭や臀鰭に沿うようにして走る。
頭部の形状もかなり変わっている。多くのツノガレイ属魚類では頭部背縁はあまりくぼまないがこの種類は頭部背縁が強くくぼむのが特徴。
同じように頭部背縁が強くくぼむものにはハナガレイという種も知られている。この種は日本では北海道にのみ見られ、しかもオホーツク海に面した網走と紋別くらいでしか見られないようである。スナガレイとの区別方法は有眼側に白っぽい斑点があること、無眼側が一様に黄色である、ということである。
よく「味はよくない」とされているようだが今回唐揚げにしたところ全くそんなことは感じられなかった。ただし、美味しいのだが、小型なため身も薄い。北海道ではよく販売されているほか、釣りでほかのカレイ類とともに釣れるという。
もともと四国や九州での生活が長い私にとっては、カレイの同定というのは結構むずかしいものだったのだ。体の一方に眼が偏っている、奇妙なこの科の魚は33種が知られているものの、四国、特に宇和海沿岸ではほとんどこの仲間は獲れない。かろうじてミギガレイ、ヤナギムシガレイ、メイタガレイ属の2種が漁獲されるくらいであった。
だが最近はいろいろなカレイを購入したり、触ったりすることによってようやくこの仲間のことを理解することができるようになった。今回坂口太一さんからカレイの仲間をいろいろ送っていただき、さらに理解を深められた。ありがとうございました。